内容説明
地域包活ケアシステムの構築から地域共生社会の実現へ。実りの時期と収穫は、手の中にある。最高の収穫時期を見つけられるかどうかは、努力次第。
目次
第1章 一つめのタネ―初めての在宅訪問
第2章 二つめのタネ―変化する医療と多職種連携
第3章 三つめのタネ―地域包括支援センターと他職種の繋がり
第4章 四つめのタネ―地域連携のきっかけはどこにあるかわからない
第5章 五つめのタネ―ヘルスケアという新しい土壌で
第6章 地域包括ケアのタネを蒔きたいあなたへ
著者等紹介
小原道子[オバラミチコ]
薬剤師。博士(薬学)。日本ヘルスケア協会理事。1989年東北薬科大学(現東北医科薬科大学)卒業。2020年岐阜薬科大学にて博士「薬学」学位取得。1989年仙台赤十字病院薬剤部入局。1995年宮城県一迫町にて在宅訪問薬剤師開始。2009年ウエルシア関東(株)(現ウエルシア薬局)入社。調剤介護部、調剤在宅本部在宅推部長を経て、現在、ウエルシアHD(株)会長付地域連携推進担当部長。岐阜薬科大学地域医療薬学寄付講座特任教授。ラジオNIKKEI「ビタミン・ラジオ」パーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shimashimaon
4
在宅医療介護における薬剤師の役割について知りたくて読みました。著者が患者のために何ができるかということを真摯に考えてきたことがよくわかりました。診療報酬や介護報酬で誘導される以前に、そうした志を大切にする医療者の姿を見ました。医療者が「気付き」という言葉を使うとき、何でも見える化すればいいというものではないんだなと思います。おむつを買いに行けない夫のエピソードが印象的でしたが、必要な情報が正しく伝わること以前に、介護することもされることも、生活の一部というか身体で感じるものとして理解したいと思います。2022/06/13