内容説明
いま、わが国の自己破産者は、ついに十二万人を突破―アメリカではNPO(非営利組織)である「消費者信用カウンセリング・サービス」(CCCS=本部ワシントン)が、全米千五百カ所もの相談センターを構え、専門スタッフが年間百三十万件にもわたる返済計画から返済代行、債権者との交渉、自己破産のノウハウの伝授などの相談を無料で行なっている。本書は、このアメリカのCCCS相談センターを日本にも―という要請にもとづいてNPO法人「ライフケア協会」を創立した著者が、(1)多重債務の無料相談をはじめ、(2)経済的支援、(3)精神的支援などの法人活動を具体的に紹介しつつ、新たに制定される「個人債務者更生手続き」による解決法、自己破産による免責獲得の手順なども解説、二度と多重債務に陥らないための人生再出発―カウンセリングの書。
目次
第1章 「消費者信用カウンセリング・サービス」とは何か(迫られる自己破産者十二万人への対応;NPOだから実のある活動が可能に ほか)
第2章 「個人債務者更生手続き」の上手な活用法(もう一度やり直すチャンスが訪れた;自己破産しなくても借金から逃れられる ほか)
第3章 「自己破産手続き」をどう進めるか(自己破産は多重債務者の「最後の砦」;自己破産で得られるメリット ほか)
第4章 二度と同じ失敗を繰り返さないために(法的処理より心のケアが大切な理由;なぜ「よいことを思う」なのか ほか)
著者等紹介
福本隆[フクモトタカシ]
昭和31年香川県・小豆島生まれ。産能短期大学卒業(会計学)。教育関連出版社に勤務後、35歳で独立し、現在3社の経営者を兼任。この間、産能大学経営情報学部に編入し、平成9年に卒業。11年、東京都より特定非営利法人ライフケア協会認証を得て多重債務者支援事業を開始。現在、同NPO法人理事長
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