目次
第1章 長唄譜本と伝承(長唄の譜本;桜井譜の刊行状況とその概要 ほか)
第2章 能と長唄の接点(長唄「クルイ」合方考;長唄が摂取した謡の近古式地拍子―大ノリ謡をめぐって)
第3章 長唄の音声研究(長唄の音声研究―はじめに;長唄“鶴亀”のアクセント ほか)
第4章 今藤政太郎師聞書―長唄の伝承曲を中心に
第5章 『糸竹古今集』『糸竹五色貝』の五線譜(汐汲;鷺娘 ほか)
著者等紹介
坂本清恵[サカモトキヨエ]
1958年、埼玉県生まれ。日本女子大学教授。早稲田大学大学院博士課程後期退学、博士(文学)
高桑いづみ[タカクワイズミ]
1956年、東京都生まれ。東京文化財研究所名誉研究員。日本女子大学学術研究員。東京藝術大学大学院修士課程修了。博士(文学)。早稲田大学
配川美加[ハイカワミカ]
1959年、神奈川県生まれ。日本女子大学学術研究員。東京藝術大学、埼玉大学非常勤講師。国立劇場養成課講師。東京藝術大学大学院修士課程修了
星野厚子[ホシノアツコ]
1981年、東京都生まれ。東京大学文書館学術専門職員。東京藝術大学大学院修士課程修了。母の杵屋(日吉)栄寿より手ほどきを受け、2007年に日吉栄寿(二代目)を許名(長唄三味線)。一般社団法人長唄協会会員、長唄日吉会同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masafumi Takahashi
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日本の音楽もようやく厳密な学究がされるようになったかの感がある。田邉尚雄や小泉文夫のは先学としての功績はあるものの、ペダンチックだったり大雑把だったり、瑣末な所にこだわり過ぎていたり、こじつけだったり、現代からみても方法や類推に問題があるものが不問になっているので、是非洗い直して今一度それぞれの分野でこの本の中にあるような分析をしてほしい。一例で言えば長唄のアクセントやイントネーション、語や句に関していくつかの演奏で比較しているが、瑣末なようでいて逆に丁寧に検証している等、是非研究の継続をして欲しい。2024/11/01