内容説明
敗戦後の日本に奇跡の繁栄をもたらしたのは生産性運動だった。欧米先進国へ精力的に各界リーダーたちを送りだしたのだ。先進国の優れた経営理念・手法また生産技術を学ぶためだ。その結果、わが国の企業経営に革新的な変革をもたらすことになった。長い間、国際社会と無縁の井の中のカワズで育った日本人が、突如、異文化・異生活習慣と交わるのだ。失敗したり、失笑を買ったり、数多くのエピソードが生まれた。こうした貴重な体験の積み重ねが、日本人の国際感覚の基礎となったのだ。公式記録からもれた歴史の中で、日本のリーダーたちが垣間見せた素顔や渡航中の珍談・奇談の数々を掘り起こし、当時の奮戦ぶりを偲んでみよう。
目次
第1章 異文化の戸惑い
第2章 安全天国からきた日本人
第3章 困り者の話
第4章 だましのテクニック
第5章 ワイロ
第6章 食事の風景あれこれ
第7章 男の買い物
第8章 もったいない・ど忘れ
第9章 旅の恥はかき捨て、少しH系の話
第10章 グローバル時代の海外研修は温故知新なり
著者等紹介
宮崎汎[ミヤザキヒロシ]
1939(昭和14)年、中国大連市に生まれる。1963(昭和38)年、(財)日本生産性本部(現・財団法人社会経済生産性本部)に入職。1965(昭和41)年、わが国初のビジネススクール『経営アカデミー』の企画に参画。1986(昭和61)年、広報新聞部長として『生産性新聞』を発行。1989(平成1)年、労働関係事業本部長ならびに労働部長として労使関係プロジェクトの主務担当。連合ならびに産別労組との連携強化。『労使関係白書』の発行。全国労組生産性会議世話人等々を兼担。1993(平成5)年、情報化推進本部長・情報政策部長としてわが国の情報化の促進に貢献。1996(平成8)年、同本部審議役を経て、1999(平成11)年、神奈川県社会経済生産性本部専務理事・事務局長。専門領域、「生産性問題」「経営教育」「労使関係」「グローバル・ビジネス」。その他、1998年JICA専門家派遣プロジェクトでウズベキスタンへ派遣される。1998年~日本モロッコ協会常任理事。2003年~神奈川県経済同友会教育文化委員。2003年~日本労働ペンクラブ会員。コラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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