内容説明
石川洋氏は、その半生のほとんどを使って戦争の犠牲となった人々に、道をふみはずしてしまった青少年に、歴史の隅に追いやられた人々に、韓国、中国、カンボジアや沖縄などへ愚かな人間の犯した罪を詫びながらいやしと復興のための奉仕の旅をつづけている。「本当のやさしさ」という種をまきながら…。二〇〇〇年秋、国民褒賞(大韓民国)、国家建設功労第一等勲章(カンボジア)受賞の石川洋氏に密着取材した著者の人物伝。
目次
第1章 沖縄へのお詫びと恩返し
第2章 人生を棒に振りなさい
第3章 つぐない
第4章 生きるんだよ
第5章 塀の中の小さき菩薩たち
第6章 淋しさを救ってくれる人はいない
第7章 望郷
第8章 恩讐を越えて
第9章 カンボジアの地雷原を越えて
著者等紹介
大西裕[オオニシユタカ]
1954(昭和29)年神戸市に生まれる。大阪外国語大学フランス語学科中退。その後海外を放浪。特にアジア地域を重点的に歩き、その様子が新聞などに連載される。石川洋氏について書いた人物評論文「托鉢者・石川洋」が日本放送作家協会関西支部奨励賞を受賞。現在、外人講師による外国語会話および能力開発のスクール リニアを経営
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