角川SSC新書
モンスターペイシェント―崩壊する医療現場

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  • サイズ 新書判/ページ数 185p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550542
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0295

内容説明

日本の医療の現場は、いま危機的な状況にある。医師不足により過酷な勤務が常態化するいっぽうで、モンスターと呼ばれるクレーマー型患者が増加。医療訴訟は増え続け、医師は戦々恐々としている。崩壊寸前の医療現場の実態を、現場の医師が実体験を交えてリアリティに溢れた筆致で綴る。なぜこうなってしまったのか?小泉内閣の下に断行された改革という名の医療費削減がはじまりだったと著者は指摘する。窮地にある日本医療を再生させる方策はあるのか。

目次

第1章 モンスター・ペイシェントの実態
第2章 逮捕されるかもしれない症候群
第3章 深まる患者と医師の溝
第4章 医療費亡国論のウソ
第5章 「民営化」は医療を救うか
第6章 医療再生への提案

著者等紹介

南俊秀[ミナミトシヒデ]
1958年長崎県五島市生まれ。滋賀医科大学卒業、医学博士。滋賀医科大学麻酔学講座、市立吹田市民病院麻酔科、きっこう会多根病院整形外科勤務を経て、1994年より南クリニック(福岡市)院長。2002年4月~2008年3月、福岡市急患診療センター専任責任者を兼務。ライフワークとして生存の科学を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mazda

59
病院で看護師に笑われたと言って、病院に立てこもって威圧する患者がいたり、全く関係ないのに脳波をとるように強要する患者がいたりと、病院の苦悩は増えるばかりのようです。人間の注射は技術料180円なのに、犬猫の注射は2000~3000円だそうです。外科や産婦人科は常に訴訟のリスクがあるので、新たになりたいという人が減るのも当然です。昔は誰しも医者は偉いと思っていたし、医者が言うのならと従っていたように思いますが、いつの頃からかクレーム対応が医者の仕事の一部になってしまうとは…。人命がかかっているだけに大変です。2024/01/09

金吾

21
駄目なお医者さんかいることは事実ですが、根本的には権利意識過剰とお客さまは神様という歪んだ意識があるのではと思います。2023/12/03

コピスス

6
15年前に書かれた本。令和となった現在ではモンスターペイシェントも世の中の人に知られる存在となったが、医療現場としては対応の難しさは変わらないだろう。医師は、人の命をあずかるだけでなく、クレーマー対応までが仕事だとは、なんともやりきれない気持ちになった。2024/01/30

teddy11015544

6
10年前の再読ですね。状況は変わらないとこあり、変わったとこあり。2019/07/06

nuna

1
モンスターペイシェントの体験談を入り口にした医療崩壊に関する考察。後者のほうはちょっと決め付けが多い2008/11/29

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