内容説明
毎年10%以上の経済成長を遂げ、超大国への躍進を続ける中国。しかし、北京五輪後にバブルが弾けるのではないかという見方もある。もし巨大な工場であり、巨大な市場である中国経済が失速すれば、世界は歯止めの効かない深刻な連鎖不況に陥るだろう。それほどに、世界経済における中国の存在感は高まっている。チベット動乱や四川大地震は中国経済にどんな影響を与えたのか。その先には何が待っているのか。赤き大国の今後の動向と日本への影響をシミュレーションする。
目次
第1章 チベット動乱、四川大地震と北京五輪
第2章 中国経済、3つのシナリオ
第3章 深刻化する所得格差
第4章 ニューリッチという新階層
第5章 「一人っ子政策」の歪み
第6章 人民元の切り上げと資産バブルの崩壊
第7章 衛生面のチャイナ・リスク
著者等紹介
門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年神奈川県横須賀市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、浜銀総合研究所入社。99年日本経済研究センターへ出向、2000年シンガポールの東南アジア経済研究所へ出向。02年4月から05年6月まで第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。2005年7月からは、BRICs経済研究所のエコノミスト・作家として講演・執筆活動に専念。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
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中国の経済状況について書いた本。2008年出版なのでやや古いのかな。この時から中国はバブル潰しをしていて、貿易黒字を抑えているらしい。また北京オリンピックの時はその好影響が日本のGDPを0.1%押し上げた、とも書いてあった。すでに経済的な関係は連結されているみたいですね。いろいろ勉強になりましたが、該博な知識をもつ著者にしても日本と中国の間の思想的な溝についてはうまく説明できていないようで、中国人が持つ反日感情は必ずしも当局による反日教育のせいとも言い切れない側面はあるはず。そこを読み取れなくて残念でした2013/02/08
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