内容説明
人も気付かぬ松の花に我が身をなぞらえた慕情の歌。態度が決まらぬ男に断を下す女の歌。朝露の一つ一つが月を宿している一瞬をスケッチした歌。萬葉集のさりげない表現・言葉の宝玉を拾い上げた小文集。
目次
1 花模様(君に似る草;松の花 ほか)
2 恋模様(はぢらひ;待つ ほか)
3 綾なす言葉(争へば神もにくます;洗練された防人歌 ほか)
4 歌の表現(たまゆら;にほへる妹 ほか)
5 歌の背景(放れ駒;桜と椿 ほか)
著者等紹介
廣岡義隆[ヒロオカヨシタカ]
1947年福井県に生まれる。1973年大阪大学大学院修士課程修了。現在、三重大学名誉教授。博士(文学)大阪大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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