出版社内容情報
シルクロードの終着駅日本。その民族宗教八幡信仰は、大陸文化受容史の中でいかに成立・発展してきたか。本書はその変遷を分かりやすく親しみ深く解く。<目次>1八幡信仰の起源 2原始八幡信仰の成立 3応神八幡の信仰 4応神八幡神の確立 5大菩薩信仰の展開 6八幡信仰の発展 7武神八幡大菩薩の信仰 8八幡信仰の教理的発達 はなわ新書59
感想・レビュー
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bapaksejahtera
9
国東半島宇佐の一地方神が分祀を重ね今日全国に4万社と言われる国民信仰にとなった。著者は教学的な研究知見に乏しい八幡信仰に試案を提示する。古く北九州と南朝鮮は一体構造にあり、倭は任那即ち現在の慶尚南道金海市辺に拠点を置く。同地には銅鐸や倭式古墳が発見され信州産ヒスイも出土する。宇佐は朝鮮からの枢要な中継地にある。半島系在地豪族は氏神として巫覡や混淆した道教系統神を祀った。古代の政治軍事的混乱の中、八幡と呼ばれるこの神は大和朝廷から政治的役割を求められる。在地祭神は朝鮮征討説話の中で応神天皇に擬せられ祀られる2023/07/08
mft
2
知識は増えても理解は深まらない感じ2015/10/25