内容説明
戯れに満ちた恋の歌、物語性にあふれた片思い、生活をともにする妻への思い、亡くなった人への思い、古代の恋歌に込められた思いは多様である。万葉の歌人・大伴家持が、自らにかかわる恋歌を、どのような思いで『万葉集』に収めたのだろうか。家持の思いをさぐりながら、古代和歌の本質にせまる。
目次
1 紀女郎型の歌(紀女郎との歌;巫部麻蘇娘子との歌;日置長柄娘子との歌;童女との歌)
2 笠女郎型の歌(笠女郎の歌;山口女王の歌;中臣女郎の歌;大神女郎の歌;河内百枝娘子の歌;粟田女娘子の歌;平群氏女郎の歌)
3 娘子型の歌(娘子への歌;安倍女郎への歌)
4 大伴坂上大嬢との歌
5 亡妾を悲傷する歌
著者等紹介
小野寺静子[オノデラセイコ]
1942年、北海道に生まれる。1969年3月、北海道大学文学部文学研究科博士課程中退。1969年4月、北海道大学文学部助手。1976年4月~2001年3月、札幌大学女子短期大学部・文化学部(講師~教授)。2001年4月~2013年3月、北海学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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