内容説明
古朝鮮から高句麗・百済・新羅の三国の時代、さらに統一新羅・高麗・朝鮮王朝・大韓帝国へといたる歴史のなかで、朝鮮半島と中国大陸との間で繰り広げられた、高句麗・渤海、女真人・満洲人など、さまざまな国家や民族の興亡をとおして、今日の韓国・朝鮮につながる「民族」や「領域」の意識の形成過程を描きだす。また、不断に他の民族と接触・融合を重ねてきた朝鮮半島の人々の歴史から、東アジアの多元的な世界像の構築を試みる。
目次
第1章 朝鮮史の幕開け
第2章 三韓から三国へ
第3章 北進政策の展開―高麗時代(1)
第4章 檀君神話の誕生―高麗時代(2)
第5章 古朝鮮の継承―朝鮮時代(1)
第6章 間島への道程―朝鮮時代(2)
第7章 大韓帝国の夢
終章 歴史観の相克
著者等紹介
矢木毅[ヤギタケシ]
1964年、富山県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科修士課程修了、博士課程学修退学。京都大学人文科学研究所助手、宮崎大学教育文化学部助教授を経て、京都大学人文科学研究所准教授。博士(文学、京都大学)。専攻は朝鮮中世近世史、特に政治史・政治制度史の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。