内容説明
映画好きな平安時代史研究者が、脚本やメモ群などを「史料」として読み解くと、創作と史実の間で揺れた映画製作者と歴史研究者の姿が見えてくる。
目次
1 映画の資料を史料とするために(映画の史料を求めて―映画『祇園祭』を素材として;映画と文字史料―映画「祇園祭」製作上映協力会の記録を中心に)
2 時代観を共有する―監督・助監督・歴史研究者(映画と歴史学研究の邂逅―『山椒大夫』と林屋辰三郎;歴史学研究と映画の擦違―『大佛開眼』と北山茂夫)
3 歴史像を創り出す―映画『祇園祭』の試み(映画『祇園祭』への途―紙芝居・バレエ・ミュージカル;映画『祇園祭』と歴史学研究―「祇園会じゃない祇園祭」の創出;制作社日誌からみる映画『祇園祭』―歴史学的分析の試み)
著者等紹介
京樂真帆子[キョウラクマホコ]
1962年兵庫県に生まれる。現在、滋賀県立大学人間文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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