出版社内容情報
「祭祀」とは何か。本書は四つのテーマ、王権継承儀礼、伊勢神宮祭祀、斎王制、都城祭祀について、単なる個別実証の分析ではなく、いずれも律令天皇制と国家祭祀・宮廷祭祀の関係を基調にし、古代国家の支配構造の研究の一環として実証。律令国家における支配イデオロギーの可変的性格、制度史研究だけでは把握できない部分について究明する。
目次
序論 古代祭祀研究と本書の問題設定
第1章 王権継承儀礼を巡って
第2章 斎王制度の研究
第3章 伊勢神宮に関して
第4章 都城祭祀の考察
結論と今後の課題 古代国家祭祀の役割とその特質