内容説明
本書は、日本語が漢字と接触して以来、現代の漢字仮名交じりの形式へと、どのような過程を経て成立してきたかという、日本語書記の史的研究の一部、前段階として、日本語書記における漢字専用時代の日本語書記の方法と、その中での漢字のさまざまの用法・機能を考え、さらに日本語書記にしめる漢字の位置付けを考えようとするものである。
目次
第1部 文字史の方法
第2部 書記の論(『万葉集』の「書き様」と万葉用字法研究史;宣命書きの成立と展開)
第3部 漢字の論(文字認識をめぐる諸問題と近世の字体意識;新たな漢字の創製と日本的漢字の一用法)
著者等紹介
乾善彦[イヌイヨシヒコ]
1956年奈良県北葛城郡当麻町に生まれる。1987年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。帝塚山学院大学講師、同助教授、大阪女子大学学芸学部教授をへて、現在、大阪女子大学人文社会学部教授
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