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6人の容疑者〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 453p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784270104217
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

自分そっくりの娘に人生を乗っ取られていく女優、大金を拾ったことで身分違いの恋に落ちた泥棒、ガンディーに憑依された元官僚、村から盗まれた聖なる石を探す部族民、花嫁を迎えに米国からやって来た青年、そして息子の悪行のせいで政治生命が危うくなった被害者の父親…。容疑者一人一人の人生が紡いだ6つの物語。殺人へとつながる唯一の物語は果たしてどれなのか?『ぼくと1ルピーの神様』(映画化名「スラムドッグ$ミリオネア」)原作者の第2弾。

著者等紹介

スワループ,ヴィカース[スワループ,ヴィカース][Swarup,Vikas]
インド北部ウッタル・プラデーシュ州生まれ。弁護士の家庭に育つ。アラハバード大学で歴史学、心理学、哲学を学んだ後に外交官となり、トルコ、アメリカ、エチオピア、イギリス、南アフリカに赴任。現在は総領事として日本の大阪に赴任中。デビュー作『ぼくと1ルピーの神様』は40ヵ国語以上に翻訳され、全世界で絶賛された。ダニー・ボイル監督によって映画化され(「スラムドッグ$ミリオネア」)、アカデミー賞を初めとする50以上の映画賞を受賞し話題に

子安亜弥[コヤスアヤ]
翻訳家。南山大学外国語学部英米学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

56
上巻の感想で『ぼくと1ルピーの神さま』と似ていると書いたが、『六人の容疑者』は、『ぼくと1ルピーの神さま』以上に猥雑。作者は現代のインドを痛烈に諷刺しながらも面白おかしく荒唐無稽な話を作り上げてているのだが、ちょっと食傷気味になる。きっと、好きな人はすごく好きなのだろうけれど、インド映画と同じ、何でもありの、B級コメディだった。2022/03/17

キムチ

43
最後の反転続く結末は唸った。とはいえ、下巻まで読み終えると「殺された男」がなしてきた人生のヘドロ部分は確かだけに、犯人は誰でもいいように思ってしまった。解説で美しく残酷で複雑な印度文化社会を感じてほしいとあるがまさに言い得て妙。でも「美しく」とは思えなかった。仏教寺院に刻まれた男女抱擁の図も単なる性のそれではなく哲学がらみで「美」とは感じれないように。2作目でこれだから3作目は否応に期待高まるけど、内容について行けるかが問題。○○の様に、まるで○の様ななどの比喩が常識を超えすぎているし。2017/08/31

長月

5
フーダニット好きもあって手を出したのですが手法がアレっぽい…ネタバレになるので言えないけど。前作同様にインドの現状を冷静に見つめながら伝えている気がします。すごく面白いけど最後には切なさが残る感じ…残酷でもこれが現実なのだということを見せつけられた気がする。インドっていろんな意味で凄い国だ。こちらも映画化が決まっているそうなので楽しみ~そして新作も早く翻訳されますように!2013/01/30

himehikage

3
アメリカ男性と絶滅危機部族の青年の話が面白かった。しかし、あのラストの死はなあ…。2013/02/17

Yunemo

3
前作の興奮が蘇ってきた感がある。あの時の興奮を持続しながら読み終えた。6種の人生が1つの結果に集約していく様は、読んでいる最中に、「うう・・・・ん」とうなずく回数が多かった。インドの慣習が、日本に馴染みにくい点、一般常識的な考えを持って読み進むことは難しい。文字通り、表現通りに素直に解釈するのが良い読み方なのかもしれない。それにしても、最後にこうした結末で終えるとは、良し悪しは別にしてはぐらかされた。それでも読後は十分に満足できる一冊。おすすめ感あり。2012/10/01

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