内容説明
大杉栄とその仲間たちは、時代閉塞のなかでの自我の解放から出発して、世界へむけての社会的闘争を創り出していきました。それから一世紀がたちました。私たちは「3・11」後の混迷のなかで、個人や家族の新しい生き方と新しい社会像とを求めなければならない時代のなかにいます。『近代思想』が切り拓いたものは何だったのか。そしてその遺産から私たちは何を学ぶことができるのか。私たちは、『近代思想』創刊一〇〇年を記念して、新しい出会いの場を設けたいと考えました(大杉栄と仲間たち 『近代思想』創刊一〇〇年記念集会より)。
目次
1 大杉栄(「鎖工場」を超えて;「詩人」としての大杉栄 ほか)
2 『近代思想』(『近代思想』をおもしろく読む三つの方法;『近代思想』が生んだもの―思想の提起、その作用と継承と ほか)
3 仲間たち(銃声一発;小説を書かなくなった荒畑寒村 ほか)
4 資料篇(大杉栄『近代思想』セレクション(文章選)
『近代思想』関係者年譜 ほか)