内容説明
明細書の書き方は難しい、負担であると思っておられる研究者のために、本書は、実際的な明細書の書き方の手引書として、役立つ 芸を意図した。とくに最近は、発明を国際的に権利化する要請が高まり、明細書も国際的視野に立って内外国のプラクチスをも考慮して作成することが必要になっている。また本書は、バイオテクノロジーなどの新技術を適切に保護するための、明細書の書き方を解説するものである。本書の目的はさらに、研究者が研究テーマ等を決定するときに、技術の中でまだ何が自由に残され、どの範囲に研究の余地があるかを知ること。また研究の過程において、他人の特許を侵害しない方向に研究対象を向けることが大切であるが、特許係争を未然に防ぐにはどうしたらよいか、とくにクレームの解釈の基礎を解説するものである。なお、本書では、実例を多く記載するとともに、判決例をなるべく多く掲載した。
目次
特許を取得するには
明細書及び特許請求の範囲作成の一般的事項
特許請求の範囲の書き方
発明の単一性
発明の詳細な説明の書き方
図面と図面の簡単な説明の書き方
要約書の書き方
明細書等の記載不備とその対応
選択発明
数値限定を伴った発明〔ほか〕
著者等紹介
渡辺睦雄[ワタナベムツオ]
1955年農林省入省。1964年三共(株)入社。1988年津国特許事務所副所長。2000年同所退所
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