内容説明
コーヒーの誕生からスターバックスまで、その知られざる暗黒の歴史。
目次
わたしたちとコーヒー
コーヒー文化の起源
中国の茶、トルコのコーヒー、そしてウィーンのカフェ
種子をめぐる攻防戦
近代社会はコーヒー・ハウスから
モカの凋落
奴隷制とコーヒー植民地
ナポレオンの大陸封鎖と代用コーヒー
コーヒーの要衝セントヘレナ
ブラジルはいかにしてコーヒー王国になったか〔ほか〕
著者等紹介
ワイルド,アントニー[ワイルド,アントニー][Wild,Antony]
イギリスにおける第一級の焙煎業者の買い付け責任者を一三年間勤め、イギリスにスペシャリティ・コーヒーを紹介した人物として広く認められる。その後コンサルタントおよびジャーナリストとして活動。専門は植民地主義とその歴史
三角和代[ミスミカズヨ]
福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒。旅行会社勤務ののち、翻訳家として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロピケ
9
バルザックが生涯に何万杯だかのコーヒーを飲んだ話は知ってたけれど、一体一日に何杯飲んだらそんな量になるのかずっと気になっていた。奇しくもこの本は、先日読んだ本に登場した代用コーヒーや、これまた不思議だったカルディの名前についても疑問を解決してくれた。しかし、読むうちに段々自分の飲んでいるコーヒーがより苦く、味も今までとは違ってさほど美味しいものでもないような気までしてくるし(低級品だからか…)、足もムズムズズするように感じるかもしれない。飲み終わったカップの底に見えるのは、コーヒー消費者としての自分の姿。2012/06/06
槙
5
美味しいコーヒーの歴史と、コーヒー生産者と消費者の経済格差を取り扱っており、読みごたえあり。ドリップコーヒーを飲みながら読むと複雑かつ、楽しい。なるべくフェアトレードのコーヒーを選びたいなと思った。2016/03/05
takao
3
ふむ2022/07/09
あきら
1
最初、フェアトレードとかプランテーションの問題とかの本かと思って手に取ったけど、なんと最初はコーヒーの始まりから、世界のコーヒー事情まで網羅している、まさにコーヒーの歴史書。東インド会社から、ボストン茶会まで書いてある。もちろん、コーヒー価格の世界的暴落、労働環境、奴隷制の歴史から収穫分布まで、余すところなく書かれている。ので、かなりおもしろい。個人的にはもう少し現代の労働環境などが書かれているとよかったと思うけど、どうしてこの国はこうなったのか、がわかってよかった。2014/02/24
Yuki Nishii
0
コーヒーショップが歴史的に重要な場。 知の集まる場所、という見解はとても興味深い。 今のスターバックスに知は集まっているのだろうか。と疑問2017/03/01