内容説明
森田療法は、日本で生まれた神経質症治療のための理論です。この理論は治療理論としてすぐれて有効というだけでなく、人間の心の動きを現実に即して理解し、そこから日常生活の指針を得る方法を明確に示しているという点で、世界でも希有の精神療法です。この本では、医師や神経質症の体験者がそれぞれの視点から、この広くかつ深い精神療法理論を語りかけます。
目次
1 森田理論で心を探る(自然な心―森田療法の核心;純な心―あたりまえに生きる ほか)
2 心の輝きを取り戻す(治す方法はないが治る方法がある;人の生き方に学ぶ―見て、盗んでください ほか)
3 現状からの出発(自分に気づく生き方―「気づく」ということ;あるがままに生きる―「あるがまま」について ほか)
4 苦しい体験を通して見いだしたこと(不完全恐怖を乗り越える価値観・人生観の変化とは―不安発作・確認行為にとらわれた女性会社員;意志の力で楽になろうとすることの矛盾―強迫観念に苦しんだ女性会社員 ほか)
5 障害とともに生きる(「障害者」と森田理論;生きるとはどういうことか考えてみましょう)
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