内容説明
天文学、物理学、化学、生物学の成果を総動員して綴る太陽と月と地球の誕生から現在まで、そして未来へ。ユーモラスで温かいガモフの筆が冴える太陽系不思議百科。
目次
１ 太陽という名の星（どのくらい遠く、どのくらい大きく、どのくらい熱いか？；原子とそのスペクトル；渦まく太陽の表面；高温の星の内部；原子核とそのエネルギー；太陽の仲間；星が死ぬとき）
２ 月（月を運ぶ人、チャンドラセカール；月とリンゴとニュートン；月の誕生；月理学；月への投射体＝一つの夢；月ロケット＝一つの現実）
３ 地球という惑星（地球誕生す；忠実な月；惑星の家族；足下の地獄；地球表面の形；気象と気候；頭上の地獄；生命の本質と起源；生命の進化；地球の将来）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
18
科学者の中でも異才と言われたガモフ。ユーモアたっぷりの人だったらしく内容もサーヴィス精神にあふれている。天文学の話だけでなく、昔の人がどうやって月の大きさ、太陽の大きさを知ったかが描かれている。現代の最先端の装置なしに、肉眼の観測でも、月が大体地球の３分の１くらい（実際は１／４）であること、太陽は地球の２０倍はある事（実際は１０９倍）を古代ギリシャ人はつきとめていた。どうやったかきちんと解説される。肉眼の観測精度ではやはり限界があったが、考え方と計算方法は当時の物でも正しかったのだ。
