内容説明
世界有数の水産資源を誇る親潮・オホーツク海。この豊かさはどこから来るのか?将来も続くのか?その解明に挑んだ科学者がたどりついたのが、日本で江戸時代から受け継がれてきた“魚附林”という概念だった。
目次
豊穣の海
鉄不足にあえぐ海
国際チームをつくる
フィールドワークを取り巻くさまざまな問題
ひとつの仮説
大気から来る鉄は重要か
アムールリマンの謎
鉄を生み出す湿原
アムール川流域の土地利用変化とその背景
数値モデルが語る鉄の未来
魚附林と巨大魚附林
アムール・オホーツクとコンソーシアムの設立へ
平和環境構築と大学からの挑戦
著者等紹介
白岩孝行[シライワタカユキ]
1964年、東京都生まれ。1987年、早稲田大学教育学部卒業。1989年、北海道大学大学院環境科学研究科修士課程卒業。1990年、北海道大学大学院環境科学研究科博士課程中退後、北海道大学低温科学研究所に助手として奉職。主として、高山、南極・北極の氷河・氷床研究に取り組む。1993年~1995年に第35次南極地域観測隊に気水圏隊員として参加。2000年~2001年にスイス連邦工科大学気候学研究室に客員研究員として滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 鉄のしぶきがはねる