意識はなぜ生まれたか―その起源から人工意識まで

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意識はなぜ生まれたか―その起源から人工意識まで

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  • サイズ 46判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826902359
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0040

出版社内容情報

生命進化の過程で〈意識〉はいつ生まれたのか?
私たちの〈心〉はどのようにして形づくられるのか?
〈機械〉に意識を宿らせることは可能なのか?

ユニークな工学的アプローチで脳が心を生むメカニズムに迫った、神経科学の第一人者による衝撃の論考。
意識を宿したAI(人工知能)=人工意識は、いかなる未来を描くのか?

”意識の注目理論を提唱する著者と、脳の中へと飛び立とう。
ヒトの心に興味があるなら、この本は最高の知的冒険だ。”
――ブライアン・グリーン(『時間の終わりまで』著者)

”彼の斬新なアプローチが、幾多の意識研究が陥っていた沼から私たちを救い出す。”
――スーザン・ブラックモア(『意識』著者)

”難解になりがちな意識のテーマをわかりやすく伝えた、お手本のような一冊。”
――『パブリッシャーズ・ウィークリー』

内容説明

ユニークな工学的アプローチで脳が心を生むメカニズムを描き出した、神経科学の第一人者による衝撃の論考。

目次

1 会話するぬいぐるみ
2 カブトガニとタコ
3 カエルの視蓋
4 大脳皮質と意識
5 社会的意識
6 意識はどこにあるのか?―ヨーダとダース・ヴェイダー
7 さまざまな意識理論と注意スキーマ理論
8 意識をもつ機械
9 心のアップロード
付録 視覚的意識の作り方

著者等紹介

グラツィアーノ,マイケル[グラツィアーノ,マイケル] [Graziano,Michael S.A.]
プリンストン大学神経科学・心理学教授。同大学の神経科学ラボを率いる。神経科学に関する本を執筆するほか、ニューヨーク・タイムズ紙、アトランティック誌などに寄稿する。プリンストン在住

鈴木光太郎[スズキコウタロウ]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。元新潟大学教授。専門は実験心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

特盛

31
評価3.5/5。著者はプリンストンの神経科学者。意識の正体として、「注意スキーマ」という内的モデル仮説を提示する。これは注意という機能と身体モデルをつなぎ、統合してモニタリングする内的モデルとする。現代の脳科学での様々な仮説、グローバルワークスペース論や錯覚論、情報統合理論とも矛盾せず、又チャーマーズのハードプロブレムの問題も回避できると著者は主張する。注意スキーマは情報なので、人工意識も遠い未来だが可能とさえ。ただ、ニューロンの複雑さや感情のメカニズムなど人工意識実現の障壁はまだまだ大きいとの結論だ2024/10/23

テト

29
意識があるのかないのか、ハードプロブレムな問題として扱いが難しかったが、注意スキーマという考え方を入れていくことにより、人工的につくられた意識の扱いが可能かもしれないという読みごたえのある内容だった。全ての注意を平等に扱うと、情報量が多過ぎて処理できなくなるために、無意識的にも情報の選別が行われている仕組みの説明もおもしろかった。意識の問題は難しいけれども将来実装出来るか、とても興味深く感じた。2023/08/20

Isamash

24
ブリンストン大学の神経科学・心理学教授・マイケル・グラティアーノによる2019年出版本の訳書。意識に関して哲学的な内容が記述されていた。意識に関する最新の科学、分子生物学的な知見を期待していたので、ついていけず。意識を有するコンピュータの設計やその確認方法に関して述べられていた。どうしても自分はSF的、2001年宇宙の旅のHALの様な人間に反抗するものをイメージしてしまうが、著者は共存共栄の明るい未来を想定。2023/01/29

踊る猫

23
ウェルメイドな啓蒙書だと思った。著者のサービス精神/ショーマンシップが垣間見える。ともすればロジックの袋小路に陥りかねない「意識とは何か」「脳とは何か」という問題に関して(むろん、袋小路に迷い込んだらそれはそれで面白いのだが)、平たく整理しこちらに考えるヒントを投げかけてくれる。俗に言う「ハード・プロブレム」や「心のアップロード」に至るまで、生物学からサイエンス・フィクション的な思考実験まで何気に著者がこちらを魅惑する技巧に唸らされ、「懐の深さは曙並み」(スチャダラパー)だなと思わされた。お薦めしたい一冊2022/07/08

Gokkey

17
本書の主役は側頭頭頂接合部(TPJ)と呼ばれる大脳皮質の一部。このTPJが本書の核である注意スキーマ理論(AST)の中心的な役割を担う。視覚はリンゴを捉えている→私は主観的にリンゴを見ているというように、ASTはメタ認識メカニズムと換言可能か。主観的な経験の実体(の少なくとも一部)は注意である…だとするならば、「意識とは常に何者かについての意識である」というフッサールの言葉(志向性)やハイデガーの「気遣い」を想起させる。現象学の概念が脳科学によって再度炙り出されたのであれば、とても興味深い。2024/01/22

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