内容説明
人間の食物の1/3をうみだすハナバチの驚異。トマト、リンゴ、ブルーベリー、アーモンド、ナス、キュウリ、カボチャ、カノーラ…花粉を媒介し、多彩な作物を実らせるハナバチ。食生活に不可欠なこの昆虫はいかに進化し、人間と関わってきたのか?絶滅の危機にさらされている今こそ知っておきたいハナバチのすべて。
目次
今、ハナバチが熱い
ハナバチになるまで(菜食主義のカリバチ;羽音は響くよ;孤独な集団生活)
ハナバチと花(特別な関係;花の咲くところにハナバチあり)
ハナバチと人間(ミツオシエと人類;マルハナバチを育てる;ハナバチが担う人の食事)
ハナバチの将来(空っぽの巣;ハナバチのいる美しい絵)
ハチの羽音が響く草地
著者等紹介
ハンソン,ソーア[ハンソン,ソーア] [Hanson,Thor]
保全生物学者。グッゲンハイム財団フェロー、スウィッツァー財団環境研究フェロー。自然に関する著作は高い評価を受け、『羽』(白揚社)でアメリカ自然史博物館のジョン・バロウズ賞やアメリカ科学振興会のAAAS/Subaruサイエンスブックス&フィルム賞、『種子』(白揚社)でファイ・ベータ・カッパ科学図書賞など、数々の賞を受賞。ワシントン州にある島で、妻と息子と暮らしている
黒沢令子[クロサワレイコ]
鳥類生態学研究者、翻訳者。地球環境学博士。NPO法人バードリサーチで野外鳥類調査の傍ら、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とろまつ
6
花の蜜や花粉を集めて暮らすミツバチやハナバチについて、進化の過程や生態、現在置かれている状況、ハナバチの保全回復に向けて活動している人々の話など、盛り沢山で、ミツバチやマルハナバチを身近に感じる良書でした。また残留薬剤の影響については想像以上に深刻なんだと理解できた。集団性のミツバチやアシナガバチ、スズメバチの巣は度々見ることがあるけど、単独性のクマンバチの巣は見た事がない。最近ずっと気になっていたのが、この本を読んで益々関心が高まった。カリバチから進化したという話、そこに至るまでの研究の話、面白かった。2021/10/23
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