内容説明
アインシュタイン博士が自ら相対性理論を一般科学ファンのために語った唯一の解説書。
目次
1 特殊相対性理論について(幾何学の諸定理の物理学的内容;座標系 ほか)
2 一般相対性理論について(特殊および一般相対性理論;重力場 ほか)
3 全体としての世界の考察(ニュートン理論の宇宙論上の困難;有限だが境界のない宇宙の可能性 ほか)
付記(ローレンツ変換の簡単な導き方(第11章の補足)
ミンコフスキーの四次元世界 ほか)
著者等紹介
金子務[カネコツトム]
1957年、東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。読売新聞記者、中央公論社編集者を経て、現在、大阪府立大学名誉教授、国際日本文化研究センター共同研究員、放送大学客員教授。1981年に著書『アインシュタイン・ショック』(河出書房新社)で第3回サントリー学芸賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
9
言語学者R・ヤーコブソンは著者が日常言語から発想しないと解釈した。それゆえ本書における数式を用いず自らの理論を概説する際の著者の言語の用法が興味深い。物理学史の諸概念を変換する手順で特殊相対性理論(光、時間、等速度運動の線形性)を概説すると光速度一定に従ってローレンツ変換すると時間は相対的になるという点を日常の例(機関車等)で説明できる。が、一般相対性理論(重力、空間、加速度運動の非線形性)では日常の例をさらに動かす必要が出てくる点が明確にわかる(ものが落ちる時、空間が上昇するのと重力場があるのは同等)。2022/01/07
Francis
4
アインシュタイン自らが書いた相対性理論の入門書。あまり数式は使わずに、相対性理論の概念を説明している。数式のところはやはり難しいけど、数式がわからなくてもおおよその理論はわかるようになっている。実験や証明を書いた巻末の付記もなかなか面白く読める。2014/06/16
damaya
1
相対性理論に憧れ、高校のときに読んだ。アインシュタイン自らによる相対性理論の解説書。非常に概念的な話が続き、アインシュタインが何を考えて相対論を組み立てたかがよくわかる。物理学において数式的な理解は大切だが、こういった概念的な理解も大事だと今になって思う。
大路 隆
1
一般より特殊が先です。 2013/12/04
はろはろは
0
ざっと読んだ。後半は完全に理解できず2016/07/01