生物進化とハンディキャップ原理―性選択と利地行動の謎を解く

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826901017
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0045

内容説明

進化論の構図を完成させる最後の理論。生物学最大の難問を解決する革命的な理論の全貌が、今はじめて姿を現す。

目次

1 コミュニケーションの相手(被食者と捕食者の相互作用;ライバル間のコミュニケーション;配偶者の選択)
2 コミュニケーションの方法(種特異的信号にたいする誤信;行動と儀式化;発声;信号の役目を果たす体の一部;誇示に使われる色;化学的コミュニケーション)
3 社会的システムのなかのハンディキャップの原理(絆を確かめる;親と子;チメドリ、勢力争い、利他行動の進化;社会性昆虫―なぜ女王を助けるのか?;子を育てるつがい;社会性アメーバ(細胞性粘菌)
寄生者と宿主
情報センター)
4 人類

著者等紹介

ザハヴィ,アモツ[ザハヴィ,アモツ][Zahavi,Amotz]
テルアヴィヴ大学自然保護研究所動物学教授

ザハヴィ,アヴィシャグ[ザハヴィ,アヴィシャグ][Zahavi,Avishag]
1969年から1988年まで、イスラエル国立農業研究所ヴォルカニ・センター植物生理学教授

大貫昌子[オオヌキマサコ]
在米翻訳家。訳書に上田誠也“The New View of the Earth”(英訳、W.H.Freeman)、ファインマン『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」』、同『QED・私の量子電磁力学』、アインシュタイン『アインシュタイン愛の手紙』、ウイルソン『生命の多様性』(以上、岩波書店)、レジス『アインシュタインの部屋』(工作舎)、グリック『カオス』(新潮社)、コール『数学の秘かな愉しみ』(白揚社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nanshin

2
動物の一見すると無駄と思える振る舞いをメッセージ信号と着目して、その有用性を説明して行く手法は斬新さを感じました。少し無理があると感じられる部分も見受けられましたが、人の利他心を理由づけする展開に繋げる部分は納得性がありました。言葉という信号が、信憑性を担保する非言語的コミュニケーションによって支えられていることを本書の理論で指摘していることは、現在のコミュニケーションに警鐘を鳴らしているように感じ取りました。9年前に読んだ「つながりの進化生物学」岡ノ谷一夫著にも同様な指摘がありました。2022/12/24

gachin

1
表現型が一様な方が、野生生物間でも個体差認識に一役買ってるらしい。/ 利他行動の起源は、血縁淘汰(静的究極)や予測誤差の解消(静的至近)だと思っていたが、マウンティングの代用として進化してきたという考えもあるらしい。

南回帰線

1
信号のコスト 実用的選択と信号選択 「信号はそれ自体ハンディキャップを負わせるもので、そのハンディキャップが信号の信憑性を保証する」 「メッセージと信号のあいだには、論理的なつながりがなくてはならない」2015/04/10

5〇5

1
生物たちの”はてな”と思える行動や外見を、「ハンディキャップの原理」で解き明かします。観察に基づく面白い読み物にはなっています。しかし、内容が科学的かと言われれば疑問は残ります。あとはしっかりとした検証が必要かもしれませんね。2015/01/02

nukuteomika

1
ハンディキャップ理論の提唱者による情報豊富な解説書。著者が思うほどの万能性はなさそうな気がするが面白い 2010/04/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/232754
  • ご注意事項

最近チェックした商品