内容説明
最先端の科学・技術・芸術を貪欲に消費し続けた２０世紀。われわれは何を得たのか。何を失ったのか。そして２１世紀は。
目次
１ 生命の樹、流線形の魚、そして自己平方ドラゴンあるいは自然の消失
２ 万里の長城とランニング・フェンスあるいは歴史の消失
３ 無の詩あるいは言語の消失
４ 人工現実あるいは芸術の消失
５ デウス・エクス・マキナあるいは人間の消失
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
0
うーん2017/01/23
おめるた
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20世紀の文化の特徴は消失と透明化であると言う著者。身近だった自然は消え、目に見えない幾何学的な関係の集合に、建築において伝統的個性は消え、視覚芸術においては美の普遍化、抽象化が進み、言語芸術では言語の非言語的な、無意味な使い方が現れたし、コンピュータという存在は人間の環境、アイデンティティに影響を与えるまでになり、人間らしさが危うくなった。2011/01/12
