出版社内容情報
遺跡発掘の際に取り除く土層には、その材料の起源や堆積の様相、環境や人間の働きかけの跡が刻印されている。この調査には土壌学の役割が大きい。考古学と土壌学の立場からアプローチ。主要項目:古環境解明のための土壌学。火山灰土壌学と考古学、土壌学と考古学、水田土壌学の考古学への応用。
目次
1 古環境解明のために土壌学は何を寄与しうるか
コメント 遺跡における黒色土について
2 考古学の立場からみた土壌学
コメント 考古学と土壌学との接点
3 火山灰土壌学と考古学
コメント 多摩ニュータウン地域と宮城県北部の火山灰と旧石器時代遺構・遺物をめぐって
4 土壌と考古学
コメント 長野・上田盆地条里遺構の水田土壌
5 水田土壌学の考古学への応用―ケース・スタディと提言
コメント プラント・オパール分析の現況と課題
6 コメント ―シンポジウム全体に対する
著者等紹介
久馬一剛[キュウマカズタケ]
京都大学農学部
永塚鎮男[ナガツカシズオ]
筑波大学応用生物化学系
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