内容説明
子どもたちはなぜ非行に走るのか?非行のある少年の心理と環境を明らかにする。少年司法制度はどのように運用されているのか?2021年の少年法改正にも触れながら、保護観察官の処遇現場から少年非行と周囲の大人たちの関係、支援の必要性を解説する。
目次
第1章 少年司法手続の概略と保護観察の仕組み
第2章 少年の一見攻撃的な言動の含意をめぐって―保護観察の初回面接を中心に
第3章 非行のある少年は「治療への動機づけが乏しい」のだろうか
第4章 保護観察における一貫した処遇(環境)設定が少年にもたらす意味をめぐって
第5章 保護観察における不良措置をめぐって
第6章 非行のある少年の処遇に携わる者が体験する「引き裂かれる」感覚について
第7章 “わからない”ことを“わからないままに保持し続ける”ことの意味―自閉スペクトラム症が背景にあると考えられる事例をめぐって
第8章 非行のある少年の被害体験をめぐって―被虐待体験を中心にして
著者等紹介
羽間京子[ハザマキョウコ]
1962年生まれ。1984年一橋大学商学部卒業、法務省入省。1997年専修大学大学院文学研究科心理学専攻修了。1999年千葉大学助教授、2005年千葉大学教授(現在、教育学部)。博士(教育学)(東京学芸大学)、臨床心理士、公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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