内容説明
さあ、はじめよう!社会福祉の世界から“革命”を。なぜなら、社会福祉の世界に現れる新自由主義下の矛盾は、生の極限まで追い詰められ、最後の絆に托すしかない人びとの怨念そのものだからである。このエネルギーを社会変革の糧にすることなしには新たな社会を眺望することはできないのである。
目次
第1章 ソーシャルワークと社会変革―新自由主義に対抗するソーシャルワークの潜在力(人間の尊厳と新自由主義;ソーシャルワークの特有性と可能性;ソーシャルワークが新自由主義に加担する危険―社会福祉基礎構造改革を問い質す ほか)
第2章 「暮らしたい場所で暮らし続ける自由を守る」―新自由主義における「自由」の実相(暮らしたい場所で暮らし続ける自由を阻害するもの;暮らし方の自由を守るための実践;新自由主義における「自由」の実相)
第3章 ソーシャルワークからみる地域包括ケア(人間の尊厳保障に資する地域包括ケア―「本人の望む場所で、本人の望む暮らしを」志向する;地域発の地域包括ケアの実践―実践から理論をつくる;公的責任の逃避としての地域包括ケア―自助・互助・共助・公助における序列化の弊害 ほか)
著者等紹介
中島康晴[ナカシマヤスハル]
1973年10月6日生まれ。花園大学では、八木晃介先生(文学部教授)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス、グループホーム管理者。社会福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日、特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前を端緒として命名。代表理事。社会福祉士/介護福祉士/精神保健福祉士/介護支援専門員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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