内容説明
本書では「日本文化の形成は複雑で多様な過程をもつ」という視点からそれを歴史以前の時代にまでさかのぼって概観し、その中にあって「今日まで変わっていない要素」と、「時代とともに変遷した要素」とを客観的に見分け、そして、将来において「民族性を自覚的に修正すべきか、また、それは可能か否か」を冷静に問いかける内容となっている。
目次
第1章 「良き時代」のヤマト民族像
第2章 ヤマト民族の意識の特異性
第3章 戦後日本の変貌
第4章 日本列島の原初文化
第5章 日本の伝統文化の形成
第6章 明治維新と社会の近代化
第7章 戦後日本文化への反省
第8章 二一世紀に向けて
第9章 バンドロジー論的考察