内容説明
人間社会をもっとも根底的なところで成り立たせている宗教的エートス(宗教社会学的な考察)を研究テーマとする視点から、現代社会の歪んだ構造とそこから逸脱せざるをえなかった人びとを救済する社会福祉の思想と運動を理論的実践的に解明した現代福祉論。
目次
はじめに しあわせを考える三つの柱 自然・社会・個人
再考・福祉とは何か―3・11東日本大震災の悲劇と教訓
わが国の社会的救済の階梯
戦後の社会福祉のあゆみ
生活保護法の位置
福祉国家論の衰退
社会福祉の財政―費用の負担
社会保障制度
年金など社会保険制度
少子化の時代の子どもたち
「障がい者」という捉え方
やがて辿る途
住みにくい世のなか
産業化・情報化する福祉の世界
自力で立つ
専門職とは何か
「福祉の文化」をめぐる断章
世界の福祉の動向
潜象的領域と顕象的領域
著者等紹介
島崎義孝[シマザキギコウ]
京都市生まれ。東北大学文学部大学院中途退学。社会学専攻、文学修士。大徳寺専門道場での修行を経て、臨済宗妙心寺派多福院住職、藍野学院藍野大学短期大学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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