内容説明
「尊皇攘夷」を錦の御旗に、倒幕・権力奪取した明治維新政府は、近代化・欧化政策を推し進め、日本古来の伝承文化を解体する一方、欽定の帝国憲法を制定するなど、新たな「保守主義」を創造し、アジア支配を目指す覆覇国家として再出発した。「王政復古」という名の「断絶」と「継承」を支えたのは、「國體」という虚構のイデオロギーであった。「國體」というキーワードをとおして、近代日本の保守思想を解剖する。
目次
序章 御誓文とデモクラシー
第1章 御誓文とマッカーサー
第2章 明治国家のアイデンティティ
第3章 憲法制定と國體論争
第4章 神代文字とルーン文字
第5章 「明治のバーク」金子堅太郎
終章 シュタインの忠言
著者等紹介
礫川全次[コイシカワゼンジ]
1949年生まれ。在野史家。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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