目次
事件の説明を始める前に(1)―はじめにお断りしておきたいこと
事件の説明を始める前に(2)―先入観を捨てること
事件の説明を始める前に(3)―事件の一般論のこと
事件の説明を始める前に(4)―「やる」と「やらない」の境界のこと
事件の説明を始める前に(5)―手段が事件に決まること
事件の説明を始める前に(6)―私のものの考え方のこと
事件の説明を始める前に(7)―掲示板のこと
事件の説明を始める前に(8)―動機を盛らないこと
事件の説明を始める前に(9)―事件の背景で起きていたこと
私が起こした事件について
事件が起こらなかった可能性を考える
事件を未然に防ぐには
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
garth
9
この人たぶんアスペルガー症候群というかそういう感じの人格障害だと思うんだが、その病理がはっきり出ているという意味で興味深い本だった。読むのはたいへん。2013/05/28
くるり
8
前回のものよりは読めた。最初に全部読み通さないと内容を理解できないと書かれていたので、全部読んだ。うーん、どうなんだろう。これだけ見れば物事を俯瞰的に見ることができるように捉えられるけれど、先を見ることは苦手なのかな。加藤は自分の死にも他人の死にも何も思わないらしい。死刑もこんなものか、と思ったと言う。でもやっぱり私にはこの事件を起こすまで、なりすましに怒れるのかというところがずっと引っかかっていてそれが解消できなかったのが残念。もう彼はこの世にいないので何も聞けないけれど。2024/05/31
yakisoba
7
前作「解」と、ほぼ同時に読んだ。草稿段階の箱書きを無理矢理まとめた感じなので、内容が飛び飛びになっており極めて読みづらい。また、自らの罪を見つめ直しているかの文章にも思えるが、大半がマスコミが発表した内容と自分の考えのズレを修正する反論が目立つ。獄中内でも余り書物を読んでないのか思想的成長も感じられない。というより、物事に対して考えることすら飽きている感じも受けた。2013/10/02
澤水月
6
正直恐ろしかった。昨夏の手記「解」に加藤被告本人が納得いかぬということで全面アップデート…完全に全部違う。9章まで前置き。繰り返し訴えるのは「××だから◯◯にしようとして△△して◯◯にした(できなかった)」…判りづらいが「大事件を起こさないため」の彼なりの社会への訴え。ゾッとしたのは例えば「誰が悪いのかといえば、私が悪いに決まっています。その上で私は可能性の話をしているだけです」のような同文が繰り返し出てくる事…PCないのだから手書きで1字1句違わず。絵、チャートも多く版元も大変…結論も前巻と変わっている2013/05/12
言いたい放題
5
図書館。もう10年以上も前に出版された本で、昨年、死刑執行された。この何とも言えない感情をできるだけ言葉にして記録として残しておきたいと思う。思考が素早く走る辺りから恐らくADHDとASDの傾向があったと推測する。だがしかし私は医師ではないのでそんなことは言えない。母親からの暴力を想像してしまい胸が潰れる思いになった。援護をするつもりはない。いかなる理由があっても事件は許されることでない。だがしかし、だ。母親は長男を愛してはいなかったのだろうか。どうしてこんな酷いことができるのか。2023/09/08
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