内容説明
幻の民・サンカとは古の時代から存在した制外の民か、幕末・維新の混乱期に登場した無頼の徒か。実像と虚像が交錯するサンカの原像を求めながら、サンカ学の過去・現在、そしてこれからの可能性を検証する。『報道発ドキュメンタリ宣言/日本の原風景~サンカ』(テレビ朝日)の放映とその反響を、担当プロデューサー利田敏と、礫川全次の対談で再構成する。資料編として堀場博の解題により、プランゲ文庫の貴重な資料を付す。
目次
第1部 対談 今を生きるサンカの原像を求めて―サンカ学の課題と展望(サンカ紹介番組の反響;企画・取材から放送まで;三角寛と松島さん一家;君島刃風さんと大山藤松さん;サンカ研究会による再取材 ほか)
第2部 資料編(去来風の如き怪賊ほか(1913年)
山窩の盗犯(1919・11)
山窩の話のつゞき(1920・10~)
高松のサンガイ(1921・3)
山窩と古代文化(1946・9) ほか)
著者等紹介
利田敏[トシダサトシ]
1962年東京都生まれ。東京大学理学部卒業後、テレビ朝日入社。「ザ・スクープ」「ニュースステーション」などのディレクターを経て、現在は「報道発ドキュメンタリー宣言」担当。『歴史民俗学』誌上で「サンカ」に関するフィールドワークの報告を続けている
堀場博[ホリバヒロシ]
1944年生まれ。静岡県在住。歴史民俗学研究会会員、静岡県民俗学会会員、日本の凧の会会員、静岡淡水魚研究会会員、自然観察指導員、日本野鳥の会会員
礫川全次[コイシカワゼンジ]
1949年生まれ。在野史家。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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