内容説明
尊王攘夷を旗印にして倒幕・権力奪取に成功した「維新政府」は、開国和親を表明し、欧化主義を選択した。近代化のネジレを象徴する神戸事件に直面した「維新政府」は欧米諸国の外圧に屈するが、この事実は巧妙に隠蔽された。外圧と内紛の激動期を生きた幕閣・幕臣および志士たちの思想と行動を克明に跡付け、捏造された維新史を大胆に検証する。
目次
明治維新とネジレ
本居宣長と皇国思想
吉田松陰と下田踏海事件
揺れる松陰、偽る松陰
幕臣・福沢諭吉の憂国
元治元年に始まる
赤報隊の悲劇
神戸事件の本質
明治維新と郡県論
廃藩置県と二卿事件
佐田白芽と征韓論
偽りの明治維新
著者等紹介
礫川全次[コイシカワゼンジ]
1949年生まれ。在野史家。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




