集英社文芸単行本<br> 記念日

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集英社文芸単行本
記念日

  • 著者名:青山七恵【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 集英社(2025/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087718959

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内容説明

ままならず、愛おしい、たったひとつのこの体。

「早く年を取りたい」と願う23歳のミナイ。
ガタがきはじめた肉体に翻弄される42歳のソメヤ。
キャリーを押して歩く76歳の乙部さん。

ひょんなことからルームシェアをすることになった、ソメヤとミナイ。
噛み合わぬ日々を送る中、突然、ミナイから不思議な提案がなされる。
――「明日から、おばあさんになってみませんか?」
やがて本物の「お年寄り」である乙部さんも加わり、
年齢も性格も職業もばらばら、本来交わるはずのない女性三人の人生が絡まりもつれ、転がり始め……。

他者との交わりが日常にささやかな灯をともす。
代わり映えしない生活を寿ぐ、小さなハレの日の物語。

【著者略歴】
青山七恵(あおやま・ななえ)
1983年、埼玉県生れ。筑波大学図書館情報専門学群卒業。2005年「窓の灯」で文藝賞受賞。2007年「ひとり日和」で芥川賞受賞。2009年「かけら」で川端康成文学賞を受賞。著書に『お別れの音』『わたしの彼氏』『すみれ』『めぐり糸』『風』『ハッチとマーロウ』『私の家』『みがわり』『はぐれんぼう』『前の家族』などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

181
青山 七恵は、新作中心に読んでいる作家です。 タイトルと中身が合致しない気もしますが、予想外の展開で楽しめる群像劇でした。続編もありそうな気がします。 今年のBEST20候補といたします。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771895-92025/04/25

シャコタンブルー

62
23歳、42歳、76歳世代の異なる女性目線からの3章の物語。ルームシェアやハリーポッターを通じて3人の女性が知り合う。袖振り合うも他生の縁。縁とは不思議だが出会うべくして出会ったような3人だと思えた。それほど自然で違和感が無かった。世代を乗り越えての交流は慎ましくもあり緊張感もあり何とも言えないユーモアもあり素敵だった。何も特別なことは起きない、些細な日常だが当人たちにとっては記念日にもなりえる。それが何とも愛おしい。人間ていいな。優しさに包まれた幸せな読書時間であり上半期のベスト3に入る傑作だった。2025/05/04

えんちゃん

61
非正規独身女ソメヤ42才、老化したいミナイ23才、息子のために図書館に本を借りに来る母乙部さん76才、その息子マサオ無職48才。何の共通点もない3人の女性がたまたま出会い、カラダとココロの在り方を考える物語。キホン純文学の域だから誰にも共感しないし訳わからんし妙に性的。でも3章で乙部さんが借りた手紙の書き方本の具体例を読む姿に声が出てしまった。八ヶ岳で死んだ?そんな、そんなのはとても無理。で爆笑。不甲斐なくみじめな人生をコミカルに描くところが好み。青山さん初読み。追いかけてみます。2025/06/04

さちこ

56
上手い文章だと分厚い本でもぐんぐん読めると再認識した。連載なのに全く破綻してなくて、読書の醍醐味を味わった2025/06/25

Karl Heintz Schneider

52
42歳のソメヤは図書館司書、コールセンターで働く20代のミナイとルームシェアしている。一人分の家賃は4万円と破格だがなにしろ同居者の正確に弱冠難がある。一方本を借りに来た70代の乙部と知り合いになる。48歳の彼女の一人息子は仕事をしないで家にいる。性格の合わない二人の女、老母と引きこもりの息子。一見接点のないこの4人の関係からどうしたら「記念日」というタイトルに結び付くのだろう?とばかり考えながら読んだ。だのに、最後まで読んでもわからなかった。この本に「記念日」とつけたいとは何か?どなたか教えてください。2025/06/13

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