奇書『先代旧事本紀』の謎をさぐる

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  • サイズ B6判/ページ数 377p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826504669
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C3021

内容説明

私たちは、史書といいうる古代文献を、それほど多くはもっていない。奈良時代から平安初期に成立した歴史文献は、『古事記』、『日本書紀』など十指に満たない。『先代旧事本紀』は、その十指に入る。古代の豪族物部氏研究に不可欠の貴重な史書である。ただ、「偽書」の声も強く、本格的な研究にとぼしい。本書は、不遇な史書『先代旧事本紀』の主要研究を網羅的に整理し、集大成した研究者必読文献である。

目次

第1編 『先代旧事本紀』は、だれが、いつ編纂したのか(『先代旧事本紀』はどのように読まれてきたか;『先代旧事本紀』の成立の謎;『先代旧事本紀』の成立について)
第2編 古代諸氏族と『先代旧事本紀』(古代の大阪と物部氏;饒速日の命と宇摩志麻遅の命の墓;古代物部氏とその職掌;物部氏と尾張氏との系図;『先代旧事本紀』の「国造本紀」の記事の信憑性)
第3編 『先代旧事本紀』研究史上の重要文献(『旧事紀直日』の序文(現代語への抄訳)
先代旧事本紀析疑(現代語訳))
付編 偽書『先代旧事本紀大成経』事件(もう一つの『先代旧事本紀』?―『大成経』偽書事件)

著者等紹介

安本美典[ヤスモトビテン]
1934年、中国東北(旧満州)に生まれる。京都大学文学部を卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、現在、雑誌『季刊邪馬台国』(梓書院発行)編集責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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