出版社内容情報
2004年8月13日、米海兵隊所属のヘリコプターが沖縄国際大学構内に墜落する。この「事故」へと至る道筋は、沖縄の政治・経済的位置によって、あらかじめ定められていたようなものだ。しかし、それが単なる「事故」として理解されるとすれば、訓練を住民の命よりも優先する「軍隊」と「戦争」に対する歴史的な想像力を、我々が今、根底から掘り崩されているからに他ならない。状況の肌寒い煮詰まりに抗して、周縁地域、特定の社会的位置へと押し込められた上で隠蔽された記憶を丹念に解きほぐし、日常の意識化を通して「まともな関係性」の再生を模索する、花園大学人権教育研究センターの挑戦、第12集。
目次
■有事法制と沖縄、イラク爆撃訓練中の米軍ヘリが大学に墜落したとき/石原昌家
■沖縄この二年間の激変/浦島悦子
■沖縄と本土/福島輝一
■小さくされた人々の中に神を見た――わたしを変えた釜ヶ崎/本田哲郎
■キャンパス・セクハラ/牟田和恵
■吉田稔麿論/中村武生
■世間〈考〉/吉田智弥
■わが人権意識の遍歴/西村恵信
花園大学人権論集 第12巻、人権の現在を捕捉します。
目次
有事法制と沖縄―有事法制を先取りした沖縄体験の教訓から
イラク爆撃訓練中の米軍ヘリが大学に墜落したとき
沖縄・この二年間の激変
沖縄と本土
小さくされた人々の中に神を見た―わたしを変えた釜ヶ崎
キャンパス・セクハラ―私たちを取り巻くもの
吉田稔麿論―部落史及び明治維新史研究の視点から
世間「考」
わが人権意識の遍歴
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- 和書
- 展望日本現代詩