現代の資本主義を読む―「グローバリゼーション」への理論的射程

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現代の資本主義を読む―「グローバリゼーション」への理論的射程

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784826503877
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C3033

出版社内容情報

 『レーニンの農業理論』で宇野理論に画期的インパクトを与え、97年11月に急逝した渡邊寛(前東北大学教授)の学説にモチベーションを与えられ構想された若手研究者による現代資本主義分析の集大成。
 農業理論、特に現代世界農業問題は現代の資本主義にとって解決できない諸問題(WTOにおけるEUと米の対立)であり、国際通貨問題がより一層困難なものにしている。本書は、主に渡邊教授が「現代の資本主義」に関して追究した論攷を中心に議論を進め、その理論的射程を解き明かしたものである。

◎第1部「現代資本主義の諸問題」では、渡邊寛の主業績がカバーした領域と到達した研究がその後射程を広げたであろうテーマを取り上げ、◎第2部では2日間、延べ10時間近く「現代資本主義論の再構築―総合討論」をテーマに議論した座談会を整理・収録し、◎第3部「渡邊寛―その『人』と『経済学』」では、渡邊寛にゆかりの人々からの寄稿を収録、多角的な構成を試みた。

はしがき
半田正樹

■第1部
現代資本主義の諸問題

●第1章 現代資本主義論の再構築へ向けて
渡邊寛教授の残されたもの
高橋 弦(岐阜大学教授)
1.現代資本主義論とは? 2.レーニン帝国主義論批判の位相 3.世界経済論の焦点―世界農業問題の位置付け 4.南北問題と社会主義 

●第2章 世界農業問題
渡邊「世界農業問題」論の現代的意味
工藤昭彦(東北大学)
1.はじめに 2.渡邊「世界農業問題」の論旨 3.戦後分析への示唆 4.戦後分析の課題 

●第3章 民族問題と国家
石井英朗(東日本国際大学教授)

●第4章 渡邊寛教授の国際金融論
残されたノートとメモから
片桐幸雄(日本道路公団四国支社調査役)
1.国際金融に関する問題意識―その伏流 2.国際金融論の研究の開始 3.ヘライナー研究 終わりに

●第5章 多(超)国籍企業問題
半田正樹(東北学院大学)
1.なぜ「多(超)国籍企業問題」なのか? 2.「グローバリゼーション」/「グローバル資本主義」と「多(超)国籍企業問題」  結びにかえて

●第6章 商品論の検討
渡邊寛,商品の二要因論・価値形態論の一考察
田中動 
●テーマ2 世界農業問題論の射程
戦間期を中心に
過剰資金の性格と世界農業問題 戦間期の低蓄積と農業保護 世界大恐慌と農業恐慌 『迷走するECの農業政策』と執筆後の問題意識 環境としての農業問題 
●テーマ3 南北問題および途上国問題
従属理論と世界農業問題論 三段階論と「中間理論」 現代の途上国問題 
●テーマ4 現代資本主義の展望
経済成長・グローバリズム・共同体
ポストフォーディズムとアジアの経済成長 グローバリズムと共同体 経済情報化のインパクト 
●補論 渡邊「価値形態論」について

●紙上参加 《世界経済》の再登場
片桐幸雄(日本道路公団四国支社調査役)

■第3部
渡邊寛―その「人」と「経済学」

●渡邊寛の未完の「スターリンの農業理論」をめぐる憶い出
いいだ もも(作家)
●重かったタイプライターのことなど
伊藤 誠(國學院大學教授,東京大学名誉教授)
●共同体・国家・商品経済・資本主義
渡邊君ともっと議論したかったこと
岩田 弘(元・立正大学教員)
●ひ と他ひ と人に愛されるものは夭逝する
大内 力(日本学士院会員,東京大学名誉教授)
●植木屋剛(音楽プロデューサー)/古谷磐根(元三越)
●プレゼミ・0期生の32年遅れの記
青野友太郎(地域科学研究会高等教育情報センター代表)
●渡邉寛先生からの贈り物
有馬春美(財団法人磐城済世会松村総合病院師長)
●彷徨っていた時期に
伊藤健二(国民生活金融公庫総務部次長)
●渡邉寛先生の思い出
大川 伸(株式会社ダイドーリミテッド取締役,経営企画室長)
●渡邉ゼミの思い出
丹羽由夏(農林中金総合研究所 副主任研究員)
●渡邉寛―先生として,義父として
福嶋浩彦(我孫子市長)
●「決然と生きよ」
渡邉 豊(長男)
●馴れ初め・結婚生活・突然の別れそして有り難うございました
渡邉 佐保子


渡邉寛教授 略歴

学歴/職歴/学会及び社会における活動等/著書(共著を含む)/論文/翻訳/共同研究活動

あとがき
工藤昭彦


 本書は1997年11月に急逝された渡邊寛東北大学名誉教授の学説にモチベーションを与えられ構想された。渡邊教授は、東北大学においては「農業経済論」を講じられていたが、研究の対象とされていたのは農業理論、現代世界農業問題ばかりではなく、現代の資本主義にまつわる諸問題、さらには経済学原理論にいたるまで広範囲にわたった。本書は、そのうち主に渡邊教授が「現代の資本主義」に関して追究された論攷を中心に議論を進め、その現在的発展をめざしたものである。

 全体は3部構成からなり、第1部「現代資本主義論の諸問題」では、渡邊教授の主業績がカヴァーした領域と到達された研究がその後射程を広げたであろうテーマを全5章の形で取り上げた。
 第2部「現代資本主義論の再構築―総合討論」においては、第1部の論稿を手がかりとしつつ、大学院において教えをうけた者が2日間、延べ10時間近く議論したものを整理したものである。
 第3部「渡邊寛―その「人」と「経済学」」は渡邊教授にゆかりの方々から寄稿いただいたいわゆる「追悼文」を収めている。

 私たちは、渡邊教授からマルクス経済学を学んだ。そして宇野弘蔵が再編・体系化したマルクス経済学を教授してい

内容説明

『レーニンの農業理論』で、宇野経済学に画期的インパクトを与え、戦間期の世界大恐慌発現のメカニズムを説き明かした渡邉寛・東北大学名誉教授の学説にモチベーションを与えられ、構想された、気鋭の研究者たちによる現代資本主義の理論的考察と分析。

目次

第1部 現代資本主義の諸問題(現代資本主義論の再構築へ向けて;世界農業問題;民族問題と国家 ほか)
第2部 現代資本主義論の再構築―総合討論(帝国主義・戦争・国家;世界農業問題論の射程;南北問題および途上国問題 ほか)
第3部 渡邉寛―その「人」と「経済学」(渡邉寛の未完の「スターリンの農業理論」をめぐる憶い出;重かったタイプライターのことなど;共同体・国家・商品経済・資本主義 ほか)

著者等紹介

半田正樹[ハンダマサキ]
1947年宮城県仙台市生まれ。1979年東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、東北学院大学経済学部教授

工藤昭彦[クドウアキヒコ]
1946年秋田県生まれ。1974年東北大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。現在、東北大学大学院農学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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