学校の中の事件と犯罪〈1〉1945~1985

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学校の中の事件と犯罪〈1〉1945~1985

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  • サイズ A5判/ページ数 211p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784826503600
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C3037

出版社内容情報

《学校》や《教育》をめぐって生じた事件や犯罪は、学校という閉鎖的な空間では意外と多発する。
また、事件や犯罪があっても学校という〈権威〉は情報公開を阻み、内部処理で隠蔽する体質を内包している。
戦後教育史上の多様な事件・犯罪が戦後教育のなかで社会状況を大きく変動させ、逆に教育状況をゆがめていったこともある。戦前の教育勅語体制下にあっても学校内における低年齢層の凶悪な事件や犯罪、暴力、いじめ、淫行は多発していた。それは「個」より国家や学校などの「公」を上位に置くことによって管理し支配してきた日本の社会状況そのものの結果である。
「個」の自己主張が「公」と激しく対立するとき、必然的に事件や犯罪は多発する。《学校の中の事件と犯罪》が社会状況にどのような影響をもたらし、被害者でもあり加害者でもある子ども達や現場教師はどのように対応し受け止めたか。現場教師が己の知性と経験と感性で、事件と犯罪の本質に迫るドキュメント。


まえがき
凡 例
第1章……立教学院幹部追放事件……1945
第2章……鏡子ちゃん殺害事件……1954
第3章……小松川高校事件……1958
第4章……旭川学力テスト事件……1961
第5章……阿倍野高校・日の丸「連日掲揚」事件……1965
第6章……農大ワンゲル部「死のシゴキ」事件……1965
第7章……私立目黒高校授業盗聴事件……1965
第8章……阪南高校卒業式妨害事件……1969
第9章……都立上野高校の紛争と改革……1969
第10章……伝習館高校事件……1970
第11章……大阪刑務所入試問題流出事件……1971
第12章……麹町中・内申書事件……1971
第13章……横浜プール飛び込み事故……1972
第14章……必殺宙ぶらりん事件……1973
第15章……甲山事件……1974
第16章……水戸五中体罰死事件……1976
第17章……開成高校生殺人事件……1977
第18章……上尾高校教諭自殺事件……1978
第19章……エリート少年殺人事件……1979
第20章……講師手当立替請求事件……1980
第21章……流山中央高校校長自殺事件……1982
第22章……町田市・忠生中ナイフ刺傷事件……1983
第23章……戸塚ヨットスクール事件……1983
第24章……大阪いじめ逆

まえがき

 ここに、「戦後教育の検証」シリーズの一冊として、『学校の中の事件と犯罪1』を刊行する。本書は、戦後の1945年から1985年までの間に、《学校》で発生した「事件・犯罪」、あるいは《教育》に関わって生じた「事件・犯罪」の中から、代表的な事件を25件選び、それらについて紹介・解説したものである。同時刊行の『学校の中の事件と犯罪2』は本書の続編にあたり、1986年から2001年までの事件25件を収めた。
 編者が、「戦後教育の検証」シリーズの中で『学校の中の事件と犯罪1・2』を編もうとした意図について、まず述べておこう。それは、次の3点に要約できる。
 1 戦後教育史上の多様な事件・犯罪を、年代順に振りかえることで、戦後教育の流れを概観できるよう試みた。同時に、《学校・教育》をめぐって生じた諸事件が、戦後日本の社会史・世相史の中で占めた位置についても、再確認できるよう意図した。
 2 ひとつの事件・犯罪をきっかけに(あるいは、それについての「報道」をきっかけに)、その後の社会状況が大きく変動することがある。《教育》については、特にその傾向が強いかもしれない。本書では、事件と教育状況との間に存在する、そうした相関関係に執筆にあたっては、幅広い層の読者を意識し、誰にでも理解して頂けるような、わかりやすい記述を心がけた。事件に対する「切り口」は、事件ごとに様々だが、どんな事件を扱う場合でも、「現場」の問題意識と「教師」としての感性を失わないよう留意した。
「戦後教育の検証」シリーズの既刊は、すでに九冊を数えている。既刊と同様、いやそれ以上に、ご愛読いただけることを願っています。

  
編者




●「戦後教育の検証」新シリーズ刊行開始です!

内容説明

1945年―公教育は劇的な変化を遂げた。それは教育の地方自治と民主教育という希望と栄光に包まれて出立したが、1950年代以降「学力テスト」「勤務評定」など、教育の国家統制をめざす一連の教育施策によって、多くの教師は教育闘争を余儀なくされ、教育をめぐる事件や犯罪は、闘争や論争の背後に押しやられた。さらに1969年の「高校紛争」、1980年代の「校内暴力」は、戦後教育の“負の遺産”を突きつけた。21世紀を迎えた今日、教師としての知性と感性と経験をもとに、事件と犯罪の実相を解読し、教育の今日的状況を検証する。

目次

立教学院幹部追放事件(1945)
鏡子ちゃん殺害事件(1954)
小松川高校事件(1958)
旭川学力テスト事件(1961)
阿倍野高校・日の丸「連日掲揚」事件(1965)
私立目黒高校授業盗聴事件(1965)
農大ワンゲル部「死のシゴキ」事件(1965)
阪南高校卒業式妨害事件(1969)
都立上野高校の紛争と改革(1969)
伝習館高校事件(1970)〔ほか〕

著者等紹介

柿沼昌芳[カキヌママサヨシ]
1936年生まれ。元東京都立高校教諭。現在、全国教育法研究会会員、明治大学・中央大学などの非常勤講師

永野恒雄[ナガノツネオ]
1949年生まれ。都立大崎高校教諭。全国教育法研究会会長、日本教育法学会理事、歴史民俗学研究会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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