孤立を恐れるな!もう一つの「一七歳」論 (新装増補改訂版)

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孤立を恐れるな!もう一つの「一七歳」論 (新装増補改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826503327
  • NDC分類 371.47
  • Cコード C0036

内容説明

ニートやひきこもりの若者が、あたかも無気力で反社会的存在であるかのように喧伝され、教育や医療からは蔑みと憐れみの対象としてラベリングされ、問題視されている。家族や地域、学校や職場における関係の崩壊が子どもたちの時空間の閉塞化と相俟って、生き場のない孤立の世界を形造っている。自立を求めて、孤独を恐れない新たな関係の構築を!大人たちの軌跡をとおして語りかける。

目次

第1部 精神医療の中で(キーノート「一七歳」論;座談会 新しい「一七歳」論への視座(石川憲彦;山登敬之;高岡健))
第2部 精神医療を超えて(孤立を恐れるな!―少年犯罪と暴力;未来はどこにあるか―学校vs予備校;「一七歳」は戦争と無縁か―国家と共同性)
第3部 医療と社会のはざまで(精神保健医療の立場から見た最近の少年事件;ひきこもり―その脱精神医学化のために)

著者等紹介

高岡健[タカオカケン]
1953年生まれ。精神科医。岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長などを経て、岐阜大学医学部助教授。雑誌『精神医療』編集委員をつとめる。日本児童青年精神医学会理事

石川憲彦[イシカワノリヒコ]
1946年生まれ。精神科医。東京大学医学部卒。1987年まで東大病院を中心とした小児科臨床、とりわけ障害児医療に携わり、共生・共学の運動に関与。患児らが成人に達し、東大病院精神神経科に移る。1994年、マルタ大学で社会医学的調査を開始し、1996年から静岡大学保健管理センターで大学生の精神保健を担当。同所長を経て、現在は林試の森クリニック院長

山登敬之[ヤマトヒロユキ]
1957年生まれ。精神科医。筑波大学大学院博士課程修了。国立小児病院精神科、かわいクリニックに勤務したのち、2004年に東京えびすさまクリニックを開院し、院長。現在はおもに児童青年期の精神保健を専門にした医療および執筆活動を行っている

藤井誠二[フジイセイジ]
1965年生まれ。ノンフィクションライター

牧野剛[マキノツヨシ]
1945年生まれ。名古屋大学文学部卒。養護学校教諭、高校教師を経て河合塾講師。1984年の「共通一次的中事件」の当事者。河合塾でベーシック・コース、コスモ(大検)コースを創設。反五輪、反管理教育、反万博を掲げ、愛知県知事選、名古屋市長選に立候補する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

「17歳」たちが惹起する事件について、多くの論評は「現実」から遠ざかっている。排除されるべきは〈社会事象の精神医学化〉であろう。自称精神科医たちが言及する社会は、現実の社会分析としては、およそ的外れとしか言いようがない。

何をなすべきか、なさざるべきか。メンタルヘルスの拡大と治療の限定も、また求められる急務である。孤立の彼方にしか新しい共同体はないという視点から、6人の専門家が若い読者のために語った、肩の力の抜けた前向きなメッセージ。

第一部では高岡健によるキーノート、及び児童精神医学の分野で自前の思考と実践を展開する石川憲彦、山登敬之と高岡健によるジョイント・セッションを掲載。

第二部では藤井誠二、牧野剛、三上治が「一七歳」と犯罪、暴力、
学校、予備校、国家、戦争などについて、ダイアローグを構成する。

第三部では、増補部分として高岡健による論文2編を収録。

●プロフィール
【高岡健】岐阜大医学部助教授。雑誌『精神医療』編集委員。著書に『不登校を解く』(共著、ミネルヴァ書房)他。本書では精神科医の立場をベースに、幅広い論を展開している。
【石川憲彦】林試の森クリニック院長。著書に『子育ての精神医学』(ジャパンマシニスト社)他。
【山登敬之】児童精神科医。東京えびすさまクリニック院長。劇団東京乾電池に所属し、演劇の創作と批評活動にも携わる。著書に『拒食症と過食症』(講談社現代新書)他。
【藤井誠二】ノンフィクションライター。少年問題に関する優れたレポートを多く上梓する。著書『17歳の殺人者』(ワニブックス)他。
【牧野剛】河合塾講師。1984年の〈共通一次的中事件〉の当事者。愛知県知事選挙にも立候補。著書に『されど予備校』(風媒社)他。
【三上治】評論家。60年安保、全共闘運動を経て、常に新しい思想的地平を切り開く。著書に『1960年代論』(批評社)他。

第1部 精神医療の中で
・キーノート「一七歳」論~新しい「一七歳」論への視座(高岡健)
・新しい「一七歳」論への視座(石川憲彦×山登敬之×高岡健)

第2部 精神医療を超えて
・孤立恐れるな!―少年犯罪と暴力(藤井誠二)
・未来はどこにあるか―学校vs予備校(牧野剛)
・「一七歳」は戦争と無縁か―国家と共同性(三上治)

第3部 医療と社会のはざまで
・精神保健医療の立場から見た最近の少年事件(高岡健)
・ひきこもり―その脱精神医学化のために(高岡健)

新装増補改訂版へのあとがき

スィート・セブンティーンという言葉がある。
「一七歳の年頃」と訳されることが多いが、文字通り
「一七歳は甘い」という意味だ。
しかし、はたして「甘い」などと感じている「一七歳」が
いるだろうか。
……徹底して孤立しよう、未来はその先にしかない、
そういうメッセージがあまりにも少なすぎる。
このような認識に立って、この本は編まれた。

◎昨今、ニートやひきこもりの若者があたかも無気力で反社会的存在であるかのように喧伝され、教育や医療からは蔑みと憐れみの対象としてラベリングされ、問題視されている現状があります。
家族や地域、学校や職場における関係の崩壊は、子どもたちの時空間の閉塞化と相俟って生き場のない孤立の世界を形造っています。
そんな情況のなか、自立を求めて孤立を恐れない新たな関係の構築を、大人たちの軌跡をとおして語りかけます。

◎本書が知的で語彙の豊かな「一七歳」にとどまらず、孤立を恐れる、あるいは孤立を認められない「一七歳」と、その親である団塊=全共闘世代、ポスト団塊=ポスト全共闘世代の人々に届くことを願います。

◎装幀=臼井新太郎