ジェンダーの罠―とらわれの女と男

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826503228
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C1036

出版社内容情報

「女性週刊誌5誌に掲載されている<痩せたい広告>は、総ページ量の15.2パーセント………」、「レディコミのヒロインの性格タイプNo.1は<一途・けなげ・頑張り屋・面倒見がよい>………」、「『non・no』95年6月20日号では、美容関係の記事の割合が43.5パーセント………」。
気鋭の社会学者の著者が、レディスコミックからジェンダー表現ガイドラインまで、女と男の性差から生じる、世紀をまたぐ相互干渉の課題を縦横無尽に論じます。
我々のとらわれたジェンダー意識を再確認し、無理なくジェンダーフリーを生きるための1冊。「メディアリテラシー」という言葉を知らないあなたに。

プロローグ ジェンダーの罠

Trap1 メディアが描くジェンダー

1 メディアが描く女性と男性
2 レディスコミックの「刺激」と「予定調和」
3 女性雑誌の「痩せたい広告」の現在
4 性役割の固定化を助長する女性雑誌とマンガ表現の新しい動き
5 ジェンダーからみたら多様な雑誌も類似的

Trap2 ジェンダーとメディアリテラシー

1 メディア批判の台頭と「女性とメディア」問題
2 取り組みが始まった公的表現ガイドラインのゆくえ
3 受け身からジェンダー・クリティカルなオーディエンスへ
4 求められているジェンダー視点によるメディアリテラシー
5 Q&A・メディアは一体何を伝えているのか
6 マスコミ業界の二重構造と女性の二重構造
7 講演/マス・メディアと女性の人権

Trap3 とらわれのジェンダー意識

1 ジェンダー社会と自分の意識が問われている
2 八〇年代女性学用語
3 カウンター・カルチャーとしての「女性文化」は根づいたか
4 シンポジウム発言/男はどう変わりたいのか
5 「フェミ男」の登場と問われる男性のこれから
6 女性誌化する男性雑誌
7 カナダにみる多文化主義に

なお批評社のホームページで、装丁が見られます。ジャケ買いしたい方はぜひどうぞ。
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小社刊の著者前著『季節の変わり目』も重版出来!

内容説明

レディスコミックからジェンダー表現ガイドラインまで、女と男の性差から生じる世紀をまたぐ相互干渉の課題を縦横無尽に論じる!意識とメディアをめぐるカルチュラルスタディーズ。

目次

1 メディアが描くジェンダー(メディアが描く女性と男性;レディスコミックの「刺激」と「予定調和」;女性雑誌の「痩せたい広告」の現在 ほか)
2 ジェンダーとメディアリテラシー(メディア批判の台頭と「女性とメディア」問題;取り組みが始まった公的表現ガイドラインのゆくえ;受け身からジェンダー・クリティカルなオーディエンスへ ほか)
3 とらわれのジェンダー意識(ジェンダー社会と自分の意識が問われている;八〇年代女性学用語;カウンター・カルチャーとしての「女性文化」は根づいたか ほか)
4 フェミニズム図書を読むと(女性の多様なライフスタイルへの実用書ならざる実用書―福島瑞穂著『結婚と家族』;「メディアと女性」研究の一冊として―自著『雑誌文化の中の女性学』;性差別表現変革の一歩として―上野千鶴子+メディアの中の性差別を考える会『きっと変えられる性差別語』 ほか)

著者等紹介

諸橋泰樹[モロハシタイキ]
1956年生まれ。フェリス女学院大学文学部教員。専攻はマス・コミュニケーション学、女性学、社会学。著書に『雑誌文化の中の女性学』(明石書店)、『季節の変わり目』(批評社)。共編著に『ジェンダーからみた新聞のうら・おもて』(現代書館)、『女性雑誌を解読する』(垣内出版)他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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