出版社内容情報
〈地域リハビリテーションへの架橋〉。
精神障害者の「社会復帰」概念は、さまざまに論じられてきた。「社会復帰」は「社会的適応と経済的自立」を意味するだけではない。地域にさまざまなネットワークを形成し、障害者一人ひとりの病いの回復に寄り添うケアのあり方を探求することこそ「社会復帰」のあるべき姿ではないだろうか。「社会復帰」論争の歴史的再検討を踏まえながら、地域リハビリテーションの新たな可能性を提示する。
はしがき/第1章・作業療法の原型/第2章・生活療法の発見/第3章・生活療法の全盛/第4章・生活療法・批判と反批判/第5章・生活臨床の登場/第6章・地域精神医学会の興亡/第7章・小坂理論の波紋/第8章・中間施設論争/第9章・開放化運動/第10章・生活臨床その後/第11章・地域リハビリテーションの時代/第12章・谷中輝雄とやどかりの里/第13章・「精神障害者福祉法」論争/第14章・障害構造論/第15章・生活技能訓練(SST)の陥穽/終章・分裂病の「回復」論と「治療」論/引用文献/あとがき
●2005年6月25日/第5刷出来
内容説明
「社会復帰」論争の歴史的再検討を踏まえながら、地域リハビリテーションの新たな可能性を提示する。
目次
作業療法の原型
生活療法の発見
生活療法の全盛
生活療法・批判と反批判
生活臨床の登場
地域精神医学会の興亡
小坂理論の波紋
中間施設論争
開放化運動
生活臨床その後〔ほか〕
著者等紹介
浅野弘毅[アサノヒロタケ]
1946(昭和21)年宮城県生まれ。1971(昭和46)年東北大学医学部卒業。1983(昭和58)年仙台市デイケアセンター所長。1989(平成元)年仙台市太白保健所長。1993(平成5)年仙台市立病院神経精神科部長兼老人性痴呆疾患センター室長。著書に「精神科デイケアの実践的研究」(岩崎学術出版社)。「精神保健」(共著、医学出版社)。「精神分裂病の謎に挑む」(分担執筆、批評社)。「集団精神療法ハンドブック」(分担執筆、金剛出版)など
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