出版社内容情報
コンピュータ科学の究極の教科書として定評の名著が全面改訂。実例や最新動向、 WWW連携など新機軸で一層の充実、待望の第2版登場。
豊富で精緻な図版、2色刷りのビジュアルな構成。コンピュータの基本をわかりやすく解説。世界中の読者が 認めるNo.1のテキスト。全米、そして日本の各大学も続々と教科書採用。
著者紹介
ジョン・L・ヘネシー(John L. Hennessy)
スタンフォード大学教授。最適化コンパイラ技術を専攻し、1977年より同大学。現
在は工学部長。1981年、スタンフォード大学のグループを率いてMIPSプロジェクトに
着手。1984年に同プロジェクトを完成させた後、1年間大学を休職、MIPSプロセッサ
製品化のためMIPS Computer Systems社の設立に参画。RISC技術の先駆的業績に対し
、IEEEより賞を受賞。現在の主な研究分野は並列プロセッサの設計および実用化技法
。最近の成果では、分散共有記憶型のDASHマルチプロセッサ・アーキテクチャの開発
が挙げられる。全米工学アカデミー会員で、IEEEとAAASのフェロー。
デイビッド・A・パターソン(David A. Patterson)
カリフォルニア大学バークレー校教授。1977年より同大学でコンピュータ・アーキ
テクチャの教育に携わる。コンピュータ教育分野での貢献に対しACM、IEEEなどより
受賞多数。バークレー校で世界初のVLSI RISCプロセッサであるRISC I の設計・実現
プロジェクトを指揮。このプロセッサが数多くの会社に採用されたSPARCアーキテク
チャの基礎になった。また、高性能の記憶・入出力システムを実現するRAIDプロジェ
クトも指揮し。こうしたプロジェクトに対し、ACMより3つの賞を受賞。現在はインテ
リジェントDRAMを使用した新型マルチプロセッサについて研究中。全米工学アカデミ
ー会員で、IEEEとACMのフェロー。
目 次 [下巻]
6 パイプラインを用いた性能向上
6.1 パイプライン処理の概要
6.2 データパスのパイプライン化
6.3 パイプラインの制御
6.4 データ・ハザードとフォワーディング
6.5 データ・ハザードとストール
6.6 分岐ハザード
6.7 例外
6.8 スーパスカラと動的パイプライン処理
6.9 実例:PowerPC 604とPentium Proのパイプライン
6.10 誤信と落とし穴
6.11 おわりに
6.12 歴史展望と参考文献
6.13 主な用語
6.14 演習問題
7 容量と速度の両立:記憶階層の利用
7.1 はじめに
7.2 キャッシュ
7.3 キャッシュの性能の測定と改善
7.4 仮想記憶
7.5 記憶階層間に共通する概念
7.6 実例:Pentium ProとPowerPC 604の記憶階層
7.7 誤信と落とし穴
7.8 おわりに
7.9 歴史展望と参考文献
7.10 主な用語
7.11 演習問題
8 プロセッサと周辺装置のインタフェース
8.1 はじめに
8.2 入出力性能の測定法:ディスクおよびファイル・システムを例にして
8.3 入出力装置のタイプと特性
8.4 バス:プロセッサとメモリへの入出力装置の接続
8.5 主記憶、プロセッサ、そしてOSと入出力装置のインタフェース
8.6 入出力システムの設計
8.7 実例:典型的なデスクトップ・パソコンの入力システム
8.8 誤信と落とし穴
8.9 おわりに
8.10 歴史展望と参考文献
8.11 主な用語
8.12 演習問題
9 並列プロセッサ
9.1 はじめに
9.2 マルチプロセッサにおけるプログラミング
9.3 単一バス結合のマルチプロセッサ
9.4 ネットワーク結合のマルチプロセッサ
9.5 クラスタ
9.6 ネットワーク・トポロジ
9.7 並列プロセッサの将来方向
9.8 誤信と落とし穴
9.9 おわりに-コンピュータ・アーキテクチャの進化と変革
9.10 歴史展望と参考文献
9.11 主な用語
9.12 演習問題
付 録
A アセンブラ、リンカ、SPIMシミュレータ
A.1 はじめに
A.2 アセンブラ
A.3 リンカ
A.4 ロード
A.5 主記憶領域の使用法
A.6 手続き呼出し規約
A.7 例外と割込み
A.8 入力と出力
A.9 SPIM
A.10 MIPS R2000のアセンブリ言語
A.11 おわりに
A.12 主な用語
A.13 演習問題
B 論理設計の基礎
B.1 はじめに
B.2 ゲート、真理値表、論理式
B.3 組み合わせ論理
B.4 クロック
B.5 メモリ要素
B.6 有限状態機械
B.7 クロック方式と同期
B.8 おわりに
B.9 主な用語
B.10 演習問題
C ハードウエアへの制御の割付け
C.1 はじめに
C.2 組合せ制御ユニットの実現
C.3 有限状態機械による制御の実現
C.4 シーケンサを使用した次ステート関数の実現
C.5 マイクロプログラムからハードウエアへの変換
C.6 おわりに
C.7 主な用語
C.8 演習問題
巻末資料
用語集
索引
根本事項のまとめ
MIPSのアセンブリ言語と機械語のまとめ
内容説明
本気で基本を学んでみませんか。用語集,実例,最新動向,WWW連携など新機軸で一層の充実。
目次
6 パイプラインを用いた性能向上
7 容量と速度の両立:記憶階層の利用
8 プロセッサと周辺装置のインタフェース
9 並列プロセッサ
A アセンブラ,リンカ,SPIMシュミレータ
B 論理設計の基礎
C ハードウエアへの制御の割付け