内容説明
『史疑』は、300年にわたって日本を支配した徳川幕府の神祖家康の出自に隠された秘密を克明に跡付け、貴賤交替史観によって明治藩閥政府要人のいかがわしさを容赦なき筆致で暴き出し、幻想の近代国家日本の暗部を抉る。民友社から出版された本を初版のまま覆刻し、礫川全次による現代語訳を付す。
目次
第1章 序論
第2章 家康公の幼時駿府の寓居地及び祖母尼公の身柄
第3章 家康公の誕生及び其の父母の身柄
第4章 家康公幼少期の境遇及び其の業務
第5章 家康公活動の初期及び親族故旧の厄難
第6章 家康公の飛躍奮搏
第7章 家康公震天撼地の大活動
第8章 家康公と岡崎三郎信康及び関口氏との関係
第9章 家康公の性格論