出版社内容情報
60年安保から全共闘までブント再建と学生運動に挺身した稀有の思想家・三上治の評論集。戦争には「義のある戦争」と「義なき戦争」があるのではなく、戦争そのものが「義なきものであり、非行である」とする立場から、流行の戦争論に鋭く切り込んだ力作。戦争観を根本的に問い直す戦後世代の戦争論。
1 戦争観をめぐって/戦後世代の「八・一五」 戦死者の追悼とは何か/ 2 今、戦争について考えることの一つとして/加藤典洋さんへの手紙/小林よしのり『戦争論』批判1/小林よしのり『戦争論』批判2/ 3 リベラルデモクラシーと民族・宗教・人種間の地域紛争/エスニシティ(文化的・宗教的共同意識)とナショナリズム/戦争の見直しにもいろいろある/核武装という虚妄/ 4 戦後の終焉 オウム真理教の突き出した風景/記憶としての一九六九年/ある感想―突破者について あとがき
内容説明
戦争には「義のある戦争」と「義なき戦争」があるのではない。戦争そのものが「義なきものであり、非行である」とする立場から、流行の戦争論に鋭く切り込んだ力作。
目次
戦争観をめぐって
戦後世代の「八・一五」―戦死者の追悼とは何か
今、戦争について考えることの一つとして
加藤典洋さんへの手紙
小林よしのり『戦争論』批判
リベラルデモクラシーと民族・宗教・人種間の地域紛争
エスニシティ(文化的・宗教的共同意識)とナショナリズム
戦争の見直しにもいろいろある
核武装論という虚妄
戦後の終焉―オウム真理教の突き出した風景〔ほか〕