出版社内容情報
不透明で閉鎖的な学校という《異空間》を解剖する。神戸の小学生連続殺傷事件を機に、学校の《病い》が問われている。いじめ、体罰、管理主義、セクハラなど閉鎖的な学校空間を教育現場から凝視し、学校変革への道すじを明らかにする。
はじめに/第一部学校という異空間/第1章 「いじめの温床」としての学校/一 深刻ないじめ問題にどう迫るか/いじめ論の動向/本章の視点/二 いじめを誘発する「ウラ校則」/「ウラ校則」とは何か/制裁としてのいじめ/制裁的いじめがからむ事例/三 遊びとしてのいじめ/いじめた側の回想/子どもはいじめを楽しんでいる/中野富士見中の葬式ごっこ/教師いじめの光景/四 罰といじめ/罰といじめの類似性/目を疑う罰の事例/五 地域のいじめ、学校のいじめ/不透明な山形マット死事件/地域共同体のカゲ/地元住民のナマの声/地域のいじめから学校のいじめへ/六 いじめと学校の閉鎖性/学校の閉鎖性と密室性/事例にみる学校の秘密主義的体質/まとめにかえて/「いじめの四類型」とそれへの対応/まずは学校の閉鎖性の打破から/第2章 なぜ学校は異質な空間なのか◇服装・頭髪指導を中心に◇/一 異空間とは/二 私と服装・頭髪指導/三 異空間に挑む/四「校則は人権侵害だ!」という考え方はどうなのか?/五〈権力〉の素顔/六 教師の〈感覚〉はどのように構成されるか/七 生徒の抵抗/八 教師を取り囲む圧力 九 おわりに―学校の異空間を問う意味/第3章 なぜ校長は
内容説明
不透明で閉鎖的な学校という『異空間』を解剖する。神戸の小学生連続殺傷事件を機に、学校の『病い』が問われている。いじめ、体罰、管理主義、セクハラなど閉鎖的な学校空間を教育現場から凝視し、学校変革への道すじを明らかにする。
目次
第1部 学校という異空間(「いじめの温床」としての学校;なぜ学校は異質な空間なのか―服装・頭髪指導を中心に;なぜ校長は入試改ざん事件をおこしたか)
第2部 学校をめぐる風景(選抜の風景―塾からみた学校;戦中の教育・戦後の教育;甲子園野球が創り出す学校体質;スクール・セクハラを考える;自己決定権のある学校に)