出版社内容情報
強制投薬・電気ショック・閉鎖病棟――精神医療の現実を、精神病院史上初めて患者自身が語り、批判した。それは差別と偏見の中で人間の尊厳を踏みにじられた人々の貴重な告発のドキュメントである。
1章 状況へ/1 かつては患者をガスによって、そして今日では……/2 退院、そして無 /2章 範例としての精神医療紛争/1 患者たちが口を開くと/2 「彼らは薬でわれわれを打ちのめす」/3 精神病院の衰弱した神経 /4 「後からの報復」/3章 数字が語る精神医療の悲惨/4章 患者にとって障害のある精神医療状況/1 署名なければ救護せず/2 犬の檻に入れられた十五歳の少年/3 拷問の歴史としての精神医学史/4 禁治産者はどう扱われるか/5 「救助としての暴力と正当防衛」/6 腕を捻られ、引っ張られて/7 電気貫流療法の消しゴム効果/8 精神的苦痛とはまったく恐ろしいもの/9 心の薬が科学的拘束衣になること/10 診断のハンマー/11 ある「教育的治療」/12 精神病患者に漕ぎつく岸はない/13 古家具のように保管されて/14 精神医療における素人の仕事:精神病院の意志を遂行する行為無能力者/15 高い垣根のなかの小運動場/16 政治家の限りない偽善/5章 閉鎖病棟の日常における精神医療の実際 /1 一閉鎖病棟での私の仕事/2 「閉鎖病棟入院者」のばかの特権
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