出版社内容情報
資本主義と社会主義が同時に併存するという現代の世界史(もはや出口のない資本主義とそれに統合し、適応するしか存続できない社会主義)を認識する方法として新たな世界システム論の可能性を提示する。
序論/第1章 世界システム論と社会主義/第1節 ウォーラーステインのペシミズム/第2節 世界システムとソ連型社会―『テロス』誌における論争によせて 第2章 「歴史なき民」と世界システム 第1節 解放としてのアウタルキー? 第2節 カンボジアのレッスン 第3節「歴史なき民」のテイク・オフ 第3章 社会主義と「支配の言語」 第一節 実質合理性と形式合理性 第2節 組織された同意 第3節 希望の形式 終章 「世界システムと社会主義」についてのテーゼ あとがき