感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
9
◆1987年刊。昨年ハマった時に丸善で新装版を立ち読みしたが買わず、元町映画館で再上映+監督舞台挨拶があると聞いて(商売っ気に食傷、コロナもあるので観にはい行かないが)。◆映画公開の5年ほど前、奥崎との出会い、撮影の中でのぶつかり合い、フィルム没収となったニューギニア島撮影の道中。奥崎の人柄や「演技」、罵倒・自画自賛の嵐については他でも見聞きしていたので新鮮には感じなかったが、原一男の記述は終始その奥崎に向けられていて、映画のもう一つの主題である兵の処刑事件についてほとんど何も語っていないのが気になった。2020/08/20
sasniggle(忘八映画道)
1
期待値軽く超えメタメタ面白い。もっと早く読めば良かった。始めて「ゆきゆきて神軍」を観たのは、ちんこに毛が生えてからの年数まだ二桁にも達しない頃だったか。奥崎謙三という存在は衝撃で、戦友を喰った元日本兵を非常識で暴力的に追い詰め暴く奥崎とカメラに、この男も狂ってるが、こんなドキュメンタリを撮る監督もいかれているなと思ったものだ。奥崎の憑かれ方と比べて実は普通の人と騙されそうになったが(笑)、ドキュメンタリを撮ることに憑かれ映画の為なら、怯えながらも人を殺すところを撮ってしまうかもしれないと妻や今村に相談する2012/03/28